2009-03-31

待った無し! このエントリーを含むはてなブックマーク 

今や温暖化対策とエネルギー問題と食の問題は待った無しの状態である。
今回のトウモロコシをテーマにしたドキュメンタリー。
一見、豊かさをイメージさせる黄金色の粒々は
実にさまざまな問題をはらんでいる事が判った。

トウモロコシは我々がそのまま食する穀物でもあるが
家畜の飼料や油、ビネガー、甘味料に変化する。
それらは、遺伝子組み換えによるもの、化学と融合させた調味料ともなる。

まず、遺伝子組み換え食物は、豊作を約束するものの
実際問題、食した者のデータが数世代に渡って必要な為、
どのような影響が出るのか未知数だ。
しかし、トウモロコシ飼料を食べ続けた牛は酸が過多になり
胃潰瘍になる事が判っている。
しかし、飼料の値段が安い為、リスクは承知で今も食べさせている。

当然、そのような飼育牛は安く、一般家庭で簡単に手に入り食卓に上る。
しかも、運動出来ない狭い囲い檻の中で牛達は芋の子状態で過ごすから
肥満牛となり、そのような油ぎった牛肉を人間は食べる。
放牧牛の肉と比べて焼いてみると一目瞭然だ。肥満牛の方が縮むから。

化学と融合させた甘味料も安価で大量生産出来る。
今や、清涼飲料水の甘味料のほとんどが「コーンシロップ」を
使っているらしい。
日本では輸入品の為、まだ高いコーンシロップだが
アメリカのお菓子のレシピ本でよく目にしたものだ。
これは、糖尿病を引き起こす原因の一端も担っているらしい。
しかし、アメリカ人の清涼飲料水や、バーガー、(コーン)油の摂り過ぎも
あるだろうから、全てコーンの責任とは言い切れまい。

知らない所で、遺伝子組み換え食品を摂取する可能性が高い事に
戦慄を覚えた。
無知とは恐ろしいものだと、つくづく思った。
コーンだけに限らないが、まずはこの作品を観て頂いて
現代がどういう時代であるかを知る所から始まるのもいいと思う。

食の安全についても今や待った無しの時代なのだ。

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gondwana

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