先週末からは…はて、何をやっていたんだろう…というのは冗談で(笑)、来週の金曜日の研究報告の準備をボチボチやりながら、公募のための書類を揃えたり、公募に応募する書類を欠いたりと、結構僕的には忙しくしていた。木曜なんて、起き抜けに口にした蜜柑と珈琲以外、忙しくて夜まで何も食べれなかったくらい。
で、一息ついたので、昨晩は明日まで三日間行われる調布映画祭へ。全く知らなかったんだけど、1989年から開催されていて、今回が第二十回目とのこと。映画の街として売り出そうとしているらしい調布市が後援している関係で、入場料はロハという、貧乏な映画好きには嬉しい企画。
http://www.chofu-culture-community.org/forms/menutop/menutop.aspx?menu_id=703
昨晩観に行ったのは、アニメ版『時をかける少女』(監督:細田守、声の出演:仲里依紗他、アニメ制作:マッドハウス、2006年)。
http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/index.php
いつも行く二番館で上映していたのを見逃し、昨夏YouTubeで観て、是非映画館の大画面で見直したいと思っていた、評判の佳作。
言うまでもなく、原作は筒井康隆による1967年初刊の小説で、83年大林宣彦監督、原田知世主演で実写映画化されるなど、何度も映像化されてきた有名な作品。
原田知世の映画はDVDでちょっとだけ観たのだけれど、大林監督独特のちょっと薄暗い不思議な雰囲気が、僕には今一つピンと来なかった。二十五年前の邦画だから、仕方がないのかもしれないけど…。ただ個人的には不思議に、例えば『ナウシカ』とか『ビューティフル・ドリーマー』(共に84年)とか、評価の高いアニメ映画に関しては、結構以前のものでもそういう古さは感じないんだけどね(とは言え、ファーストガンダムは…でしたが)。実写はなぜかダメ。『時代屋の女房』とかも何度も観たいとは思わなかったし…。
アニメ『時をかける少女』は、原田知世の実写映画とは対照的に、テンポのよさを基調にしながら、不可逆的であるはずの時間を自由自在に遡る主人公の不思議体験を、重くなり過ぎないように上手に仕上げてあった。スカッとした夏の雰囲気や高校生の若さも、その一番いい部分をすくい取ってあった。コミカルさとスリリングさのバランスもよい。和洋折衷風で樹々に囲まれた、主人公の自宅や、通学路の商店街の急カーブや、件の踏切もいい感じ。
主人公が学校帰りにその職場に寄っておしゃべりをしていく、三十代の「魔女おばさん」が、原作の『時をかける少女』のヒロインで、高校時代にタイムワープをして未来から来たボーイフレンドがいたことを最後に話して、主人公の背中を押すという設定もウマい。
ただ一点だけ気になったのは、津田功介役以外の高校生役の声優さんが、皆専門の声優さんではないせいか、アフレコが素人臭いということ。Wikipedia等によると、意図的なものらしいく、概ね肯定的に評価されているらしいけど、僕は好きになれなかった。
気に入ったので、帰宅後、某ネットショップで半額になっていたブルーレイを購入。
帰りは上りのスカスカの京王線でゆうゆうと帰宅。酔い客のアルコール臭もなく、よかった。来る時に乗った下りの京王線が、変に混んでいて苦痛なのとは対照的。
今日は本当は午後からパレスチナ/イスラエル関係のイベントに行く予定だったのに、夕方まで爆睡してしまった…ま、いいか(苦笑)。