現実は映画のストーリーほど幸せではないけれど、そんな現実だって捨てたものではなくて、何度も自分は不幸だと思っても、いろいろな過ちを犯してしまう自分に愛想を尽かしても、自分の物事の受け止め方や行動で人は幸せになれると思わせてくれる映画でした。
設定はけっこう奇想天外、ハプニング満載なのに、地に足のついた印象が残る映画でした。キャストも皆がリアルな生活感を出すのが上手で、主人公のエイプリルを初めとする登場人物たちのタイミング悪く、時として愚かとしか言いようのない行動にはやきもきしたけど、そもそも人間なんて生きてる限り何らかの過ちを犯しているようなものだし、その行動が過ちだったかどうかだって長い目で見たら過ちかどうかもわからない。
でも自分の過ちも自分の一部だと認めて前に進む勇気とその過ちを許してくれるよう相手に乞える勇気が幸せな人生への条件なのかもしれない。少なくともエイプリルはその勇気を持っていた。
現実は時として、「神様なんていない」と思わせるようなことも私たちにもたらすけど、そんな現実だって捨てたものではなくて、何度も自分は不幸だと思っても、いろいろな過ちを犯してしまう自分に愛想を尽かしても、自分の物事の受け止め方や行動が、周りの人に受け止めてもらえることがある、人は幸せになれると思わせてくれる映画でした。