1月7日(水)
■渋谷TSUTAYAの前でアウトレットセールをやっていたので『SMAP SHORT FILMS』のDVDを購入。半額なので二千円。オンエア時にDVテープで録画しておいたので、後で結構大学の同級生に重宝された。あの時期にゴールデンでこんな番組やるんだなと感心したのを思い出す。もう8年ほど前か。
■副都心線で新宿三丁目へ。コメ兵から出て隣のビルが角川シネマというのは便利だ。エレヴェーターに一緒に乗り込んだのが手塚眞監督だったので、オッと思う。『白痴』の公開時に本人の姿を見たような見ていないような。兎も角、白髪で直ぐにヴィジュアリストだと分かる。しかし手塚治虫と似ているなあ。何を観るんだろうかと思ったが、予想通り自分と同じ作品だった。『白痴』も『ブラック・キス』も好きだから、ちょっと嬉しくなる。
■シドニー・ルメットの『その土曜日、7時58分』(☆☆☆★★)を観る。水曜につき千円。
巨匠の職人芸が冴え渡った素晴らしい佳作。時制を動かしまくっているが、近年流行の何故そんなことをやっているのか不鮮明だったり、何が何だかよく分からないような作品とは雲泥の差で、時制の入れ替え、繰り返しが各人物、視点、出来事を幾重にも重ねて描くことで多重化されて、単純な強盗事件の波紋が描かれる。時制いじったりするんならこれぐらい誰が観ても理解できて納得させるようにやれよ、という巨匠からのお手本みたいな映画。
こんなに良いなら恵比寿ガーデンシネマで上映している時に観ておけば良かった。角川シネマの狭い方の劇場で観せられたのが残念だった。