2008-12-24

Happy Xmas (War Is Over) このエントリーを含むはてなブックマーク 


街を歩いていると、今年もさんざんこの曲が流れている。
いつもなら気にもとめなかったのだが、何となく気になって、この曲について調べてみた。

今さらなのだが、このジョン・レノン&オノ・ヨーコの「Happy Xmas (War Is Over)」という曲が、かなり煽動的な曲だというのを知った。

今まで、ジョン・レノンのことも(過激な存在である)オノ・ヨーコ目線でしか興味が無く、世間でこの時期にかかる定番中のティピカルな歌として認識してしまっていて、(ファンの方には申し訳ないが)ましてや、ビートルズだなんて!・・・って、変な先入観で避けてしまっていた曲だった。
(ちなみにオノヨーコの作品は生き方も含めて大好きだ。飼い猫にも「ヨーコ」って名前をつけているくらいだから。)

改めて、時代背景を考えながら英文の詩を読み直してみると、いろんなところで訳されている日本語の歌詞とは若干ニュアンスが違うように思う。
世間の恋人たちがロマンチックにディナーのBGMで流す曲ではないような気がする。
少なくとも自分はそう受け取った。

この歌の中で何度もこのフレーズが繰り返される。
War is over, If you want it
(争いは終わる(ことができる)。もしみんながそれを望むならば・・・(増田意訳))

話はそれるが、藤子F不二雄先生のSF短編「征地球論」の中で、
宇宙人たちが地球をどう征服しようか会議するという作品がある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%81%E5%9C%B0%E7%90%83%E8%AB%96
その中で宇宙人の一人が、不思議そうにこういう台詞がつぶやくシーンがある
「我々が理解できないことに、あの星の人たちは同じ地球人同士で傷つけ殺し合っている。つまり、地球人は自滅傾向にあるのだ。」

結局、幾度ともなく繰り返される争いごと(WAR)というのは、本当のところ、終える(OVER)のを誰も望んで(If you want it)いないのではないか?

もともとのキリストの宗教行事と遠く離れて、いびつなカタチになってしまったこのクリスマスを、世界が同じように笑顔で「ハッピークリスマス!」などと何も考えず騒いでいる世間を見て、
ジョンレノンは、どうしてもこのことを言わなければ、(決してハッピーとはいいきれないのに)ハッピーのようなフリをして迎える「クリスマス」という行事を、安穏として迎えることが出来なかったのではないのだろうか・・・?

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増田セバスチャン

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