2008-11-11

結果を出すしかない話 このエントリーを含むはてなブックマーク 

この数日に2本のチラシ、チケット入稿完了。1本は1月公演「老人と海」もう一本は過日からあたしが支援している「ヒロシマ・ランニング」
10年前にパソコンをはじめ、チラシを作るようになり、予算の兼ね合いでチラシも随分作っている。しかし、この仕事、制作者の仕事ではないな、といつも頭が痛い。芝居を創ったり、稽古をしたりという能力とは違う神経と能力を使わなければならないので、できれば餅屋に任せたい仕事だね。今や印刷屋さんとのやりとりもすべてデータの世の中。よくここまでついてきて、やれるようになったなとあたしのパソコンの師匠に褒めてもらえるかしら。
で、娘のデザインフェスタの搬入を朝一番から済ませて、一日中相方と過ごす。
デザインフェスタも想像以上に面白かった。何かに情熱を傾け続けるって、爽快なものだな。娘たち3人のブースもそんなエネルギーに充ちていた。
あたしは畳3畳のシーンを師匠の稽古では毎週創り続けた。創ったシーンは307本、駄作、秀作いろいろあれど。イッセー尾形さんはそれを舞台に今ものせている。絵を描く彼女たちは畳2畳のスペースに彼女たちの描いた絵を。他のブースには目を見張るほどのもっとすごい情熱が詰まっていたりしたけれど、商売っ気満載のブースも多かった。特殊メイクの出展もあり、さっそく先生と話し込み、名刺を交換してきた。来年のリンカンにいいアイディアといい人材と出逢えたらと作戦開始だ。2日の間に娘たちは絵をたくさん買ってもらえたそうな。いい結果だったらしい。来年も、再来年も、ずっと絵が好きで、そして、もっと結果を出していけたら、素敵なこと。
友人たちがずっと続けている「哀愁メロメロ」に相方がめずらしく音楽仲間を呼んだ。相方は2回も観た。あたしは同じ下北沢で、別の芝居を観た。
哀愁メロメロ組と合流する。いつもの喫茶店のテレビは巨人の負けを写していて、チャンネル回して、と叫びたくなるが、あと一日、と気合いを入れて我慢する。音楽仲間たちは口々に完璧と褒めたたえてくれた。結果を出している友人を誇りに想った。あたしが観た芝居はつまらなかった。車いすの俳優さんがいると聞き、観た。彼の人生の結果かもしれないが、あたしの心はさして動かなかったんだな。
そして、今日も観劇をした。あたしが制作した芝居でも一緒した俳優ふたりが出ていた。小雨の中、銀座の劇場に入るとなつかしい舞台監督さんに逢う。嬉しくなって、開演ギリギリの立ち話をしてしまう。
戯曲は面白かったが、俳優さんたちの結果は違う方向を向いていた感じ。女優のH江M子さんはナチュラルな芝居で、よかった。美しくて、はっとした。
搬出を終えた娘たちと合流し、みんなで打ち上げ。娘たちの顔は輝いていた。
携帯をチェックして、巨人の負けを知る。結果は出せなかった。くやしい。
だけど、結果を出すしかない。そう、結果を出すために、あたしもまた稽古に邁進する。

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劇団羊のしっぽ

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