どこから見ても、女の子、なミクさん(栗山千明)。
最初は、サングラスにサイケなワンピースとハイヒールといういでたちでなんとも横柄な態度!っとハラハラしました。ところが自体は一変、急にレコード会社からのスカウトでタイツメンになってしまい、もの静かな王子様になってしまったときは、それ以上にドキドキものでした。
デビューが決まると、いきなり合宿?というのも不思議だが、バンドを成功させる為の当時の
風習だったのだろう。
タイツメンは男3人と女1人で、生活を共にする。そして、音楽の殿堂であった日劇という晴れ舞台を目指す。
この映画は、当時のGSブームの鮮やかな時代背景と人物描写を克明に描き、日本中が熱狂していたグループサウンズという音楽の素晴らしさが伝わってくる見事な
60年代擬似体験映画だ。
そして、キラキラ光る華やかな舞台に負けない、キラキラ光る歌手に夢見る少女を演じた
栗山千明のその短い期間に変貌する姿がノスタルジックにさえ感じられる映画である。
そのミクさんの成長っぷりは、見てのお楽しみです。