2008-09-30

古き楽しき時代=グループサウンズ このエントリーを含むはてなブックマーク 

もちろん、60年代が楽しいだけの時代だったわけではないだろう。
だけど、この『GSワンダーランド』を見ていると、”上を向いて歩こう”的な
世情があったに違いないという事がわかる。
グループサウンズという単語を聞いて、我々20代の若者は、ビートルズに憧れて
音楽が好きでたまらなくて、貧乏でも仲間たちと好きな歌を歌っていれば幸せというイメージがあるのだが、確かなのかはわからない。ただ、『GSワンダーランド』の世界には今の音楽業界の諦めと意気消沈なムードは皆無だ。登場してくるファイルレコードの社員たちは、俗っぽいが、血気盛んな若者をわが子のように、若者と自分たちの成功に一途だ。
自分たちが夢の大舞台に立つことを夢見る若者は、そんな大人達の心配はよそに、自分たちの成功に躍起だ。
とどのつまり、60年代の情熱の塊が、一つのジャンルを作ったのではないかと思う。
ロカビリー、ニューロック、パンク、ハードコアという流れが日本の音楽に生まれ、新たな文化を生み出し、我々若者に多大なる影響を与えたが、その中に短い期間ながら、反抗の音楽とは一線を画す、きらきら光る夢のような音楽ジャンルが存在して、夢のように消えていった
グループサウンズがあったという余韻に浸れるのであった。

キーワード:


コメント(0)


nakatahide

ゲストブロガー

nakatahide

“若者に自由と政治を!”


月別アーカイブ