2008-09-17

ブラインドネス このエントリーを含むはてなブックマーク 

web DICEブロガー試写会で、久しぶりに六本木のGAGA試写室へ。
何度、行ってもキレイだし椅子も見やすいし快適
今回は、プレスも貰えて、超ハッピー

本作「ブラインドネス」は、私のスペシャルフレンドIzumiちゃんも大好きなガエル・ガルシア・ベルナル出演映画です。
ガエルくん、パパになったんですよね~
日本、来ないのかなぁ…

…ってのは、さておき(笑)映画♪映画♪

車を運転する、ひとりの日本人男性(伊勢谷友介)が、突然失明した。

「家まで車を運転してあげるよ」と親切を装い、声をかけてきた男に車を奪われながらも、何とか帰宅した男。妻(木村佳乃)に連れられ病院に見せに行くも、網膜など目に異常はなく原因不明、治療法もない・・・。

やがて、車を奪った男、診察をした医師・・・と同じ症状を見せる者が続出する・・・。

爆発的な感染力を持つ「ブラインドネス」は世界各地で発生し、ものすごい勢いで増殖していった。

政府は、そんな彼らを次々と、かつて精神病院として使われていた収容所へ、強制隔離し始める。最初に失明した男、医師、車を盗んだ男・・・次々に収容所に押し込められる人々・・・

そんな中に、一人だけ「見えない振りをしてる女」(ジュリアン・ムーア)がいた。医師の身を案じて同行した妻だった・・・。

白い恐怖ですねぇ~

見ている私たちも「見えないような錯覚」に陥る映像です臨場感たっぷり。盲目で「光を失う」はずなのに、画面は始終、白い・・・むしろ眩しい。

今まで、見えていたものが、全く見えなくなるというのは、ホントに怖い!

そして、極限下になると、人間は欲望を剥き出しにする事が怖い…

ネタバレになるので、あまり書けませんが、結構、女性として見ていて辛い部分もありつつも、やはり女は強い!と思ったり…

「ブラインドネス」という原因不明の奇病を通して、人として生きるとは何か…
目が、ただ一人見えなくならなかった事が、良かったのか?最初は、目が見えなくなることが怖かったけど、段々「見えてる」ってどういうこと?って思えてきます。

この映画には、誰一人として名前が出てきません。
ですが、みな個性豊かに印象深く描かれています。
ちなみに、伊勢谷祐介のキャスティング名は「first blindness man」

最初は、サスペンスかと思っていましたが、いやいや、人間ドラマでした。

監督、誰だっけ~?とチラシを見たら「シティ・オブ・ゴッド」「ナイロビの蜂」を撮ったフェルナンド・メイレレス監督。
なるほど
「シティ~」は未見ですが「ナイロビの蜂」も、医療サスペンスと思いきや、そこには深い人のドラマがありました。

この映画も「ブラインドネス」という奇病を材料に、それぞれの人間としてのドラマを描いています。

そこには、男女の性差があったり、人種の差別があったり、様々な問題を浮き彫りにしています。

この映画は、一見すると心理サスペンス風パニック映画のようですが、違うと私は思いました。「ブラインドネス」はあくまでも材料。深い内容を堪能して欲しいです。

主演の唯一「見える人」ジュリアン・ムーア。「美しすぎる母」では、妖艶な母親役を熱演していましたが、本作では、油っけの抜けたようなナチュラル~な女性になっています。女優さんって、やっぱりスゴイ・・・

2008年11月22日より丸の内プラゼールほか全国にてロードショー。

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ひなの

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