「ゴミ山とはだしのゲン」
★6日目
午後から、テレビのドキュメンタリーなんかでよく見かける、あのゴミ山(いわゆるゴミ処理場)を見学。
近くのスラムに住むストリートチルドレンたちが、このゴミ山の中からめぼしいものを拾って生活しているってことで話題になった、あの有名な場所だ。
強烈な臭い。
クサイ。汚い。
足下はグチャグチャ。
ゴミを食べているヤギがいる。
羽が奇形してしまっているニワトリがいる・・・・・。
しかし、まったく悲壮感はない。
むしろこんな状況下でも、皆たくましく生きているというのが率直な感想だ。
ほどなくすると、どこからか子供達が集まってきた。
恐らくゴミ拾いをして生活している人たちが集まっている近くのスラムの子供達だ。
こんな時でも子供達はとっても元気だ。
ゴミための中を元気に裸足で駆け回っている・・・。
カメラがめずらしいのか、レンズにむかってニコニコしてくる。
屈託のない笑顔が、緊張していたこっちの表情まで和ませてくれる。
この光景を見て、ふと「はだしのゲン」を思い出した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%81%A0%E3%81%97%E3%81%AE%E3%82%B2%E3%83%B3
原爆投下後、焼け野原になってしまった広島をたくましく生きる主人公・ゲンの物語だ。
なんだかこの広大なゴミ集積場と戦後の焼け野原が、ヴィジュアル的にオーバーラップしてきて、きっと昔の日本もこんなだったんだろうなって思った。
ゲンもこのゴミ山の子達も、必死にせいいっぱい生きている・・・・。
日本が先に経済的に裕福になっただけで、根本は日本もカンボジアも何も差なんてないはずだよね・・・・。
この子達は、こんな環境の中でも、きっと来るべき幸福な未来を見ているにちがいない。
ボク達大人がどこかに置いてきてしまったモノも、きっと見えているにちがいない。
彼らの生命のエネルギーに満ちた笑顔に触れて、なんだか少し救われたような気がした・・・・。
「カワイイは世界を救う」
カワイイの持っている片鱗みたいなものが、たくましく生きている子供達の中にほんのり見えたような気がした・・・・。