2008-09-01

ラフォーレ原宿で、ファッションショー このエントリーを含むはてなブックマーク 

ラフォーレ原宿で、ファッションショーを見に行って来た。8月末の10日間、各ファッション誌の企画なのか、各雑誌のテイストのブランドという区分けなのか、あんまりよくわからないのだが、つまりはラフォーレに新しく入ったブランドのお披露目会ってやつなのだろう。
せっかくなので宣伝すると、ラフォーレ原宿 3Fにあるgondoaというお店がある。
http://www.gondoa.com/Page/TOP
そこのスタッフであるアクセサリーデザイナーの平岩尚子さんにご案内いただいた。なので、なかなか見晴らしのいい席に座れてラッキーだった。ショー自体は、まあ、こんなもんかな、と特に驚くような内容ではなかったが、しいていうと、前から気になってるモデルさんが出てて、やっぱり、いいなあ、と撮りたい気分がますます強くなった。撮る機会はあるのだろうか、いや、そんなものは、積極的に作るべきなのだろう。

実は、正式に受けてはいないのだが、あるバーギャラリーで展示依頼があり、ちょっと迷ってる。しょせん、バーギャラリーなので、通常だったら断ってるのだけど、そこの客層はかなりいいので、ありなのではないかとも思うのだ。もし、そこで展示すると決めたら、撮影から展示まで、具体的な話は早いと思う。一応、僕だって、常日頃、作品の構想だけは、練っている。ファッションショーの後、お茶しながら、平岩さんに構想中の撮影計画を話してみた。その反応だとか、いくつかそれに対するアイデアを聞いてみたら、なんだかおもしろい作品に仕上がりそうな予感もしてきた。だったら、やってみるべきなのかな。来週当たり、そこの担当者と会ってみようかな・・・。

僕は、昔から虫が好きだ。幼稚園の頃のあだなは、虫博士だった。昆虫図鑑はぼろぼろになるまで凝視し熟読していた。だから、ファッション業界の人と一緒にいるにもかかわらず、ずっと虫とか動物の話ばっかりしてしまっていた。けど盛り上がって楽しかったですよ。

甲虫って、造形美と色彩美の塊なんじゃないかと思う。ゴホンツノオオカブトムシの造形って、シンプルでいて力強く、かっこいい。これだけは標本を持っている。奈良だったかで、オオクワガタのブリーダーのお店で、カブトムシも繁殖してて、その売れ残った夏の終わりってやつを、標本に仕立て上げたやつだ。僕は、これくらいしか持ってないけれども、いろいろ見てると想像力をかき立てられてしょうがない。カナブンなどの輝く羽って、ほんと宝石だ。中目黒だかに、昆虫の標本を展示してるところがあるらしいので、今度、行ってみようと思う。

でも、今日、一番盛り上がった話のネタは、フンコロガシだ。あれって、おもろい。だって、玉、ころがしてるんだもん。きっと、エジプト人にとっては、普通のことなのかな。僕ら日本人が、ヒグラシの鳴き声に晩夏を思うように、フンコロガシに季節感を感じるのだろうか。なんにせよ、フンコロガシは宇宙の縮図だ。天動説を思い、神話を膨らます。僕自身は見たことはないが、なんかわかるような気がする。事実、糞球の中に卵があるわけだから、輪廻といえなくもない。だから上に記したバーギャラリーでの展示テーマはフンコロガシだ。

これは冗談ではなく、輝く造形の塊である甲虫を見ていると、純粋に美しく、心を奪われる。この造形を、宇宙観に活かしてみるとどうなるのだろうか。

構想中の計画というものは、次々と破り捨てては、白紙に描き直す。それがブラッシュアップってやつなのだろうけど、ギャラリーバーでの展示は、動物や化石などから、自然の造形を、あからさまに取り入れて、見たことがないものを作り上げてみようかと思う。

そういえば、先日、なんだか気が向いて、動物園に行った。たまにいくとおもしろい。虎って、こんな顔してるんだ、とか、なんや、この鳥、頭からいっぱい羽はえてるやん、なんてあらためて発見する。アルマジロだったかな。鎧のような皮で、完全な球体になる動物なのだが、何匹かが、まんまるになってる中、一匹だけ、その装甲を背負ったまま、ちょこまかちょこまかと右に左にと走り回っている。おもろい。なんちゅう動物がいるのかと思ってしまう。

その後、博物館に行って、化石を見た。そんじょそこらのオブジェより、断然、不可思議だ。

たまには、こういうところに行って、不思議発見すべきなんでしょうね。と同時に、わざわざ人為的に作り出す以上は、自然の造形以上の不思議を表現しなければならないと、自らを鼓舞しつつ・・・。

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米原敬太郎

ゲストブロガー

米原敬太郎

“ビジュアルショックフォトグラファー”


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