テンポよい効果音と、動きのよいアニメーションで進んでいく『新説・眠れる森の美女』は、見た瞬間はどんなストーリーなのか全く想像が出来なかった。短編アニメーションと聞いていたので、そんな長くないストーリーで何かを訴えかけるんだろうと、つまらなかったらどうしようと不安と期待で見ていた。
私の中では北欧のアニメーションというとなんとなく、おしゃれで静かな、じっくり鑑賞させるようなイメージがあった。
しかし、今回、6作品観た北欧アニメーションの中では、どれも創造性のあるアニメーションで見る価値のある作品だと思うが、上記の作品はいい意味で”裏切られた”というインパクトがあった。
それはもう、タイトルからして裏切りだったのかもしれない。見終わった後、なんで”眠れる森の美女”だ!と突っ込みたくなるおかしさ。
公開前なので、どこまで明かしていいのかわからないが、ちぐはぐなアニメーションの組み合わせと、海外の冒険小説の挿絵などで使われるようなコミカルなイラスト、そしてばかばかしいストーリー性?なのに、大の大人がくすくす笑ってしまう、なんとも気持ちよく裏切られた短編アニメだった。
ぜひ、劇場で私たちの知らない北欧アニメを見て、日本人と違う価値観を感じて欲しいと思った。