思えば遠くへ来たもんだ。
高校生の時にPFF(ぴあフィルムフェスティバル)でボランティアスタッフをやっていたときから幾年月。
結局この業界から足を洗えずに現在まで来てしまった。
最近、映画を観たい、芝居を見たいと思って「それがどんなものか?」を知ろうとした時まずネットを検索してみることが多い。少なくとも私はそうだ。twitterやFacebookをやっていれば、そもそも同業者ばかりと繋がっているので皆さんの告知を目にすることも多々。そうするとどうしても、自分の既知の情報ばかりに偏ってしまう。また、twitterは140字という制限もあって、浅い情報ばかりになる傾向が。
それではとネット全体を検索すると、その情報量自体に圧倒されることが多くなった。インターネット初期の頃は検索しても何も出てこないので「使えねぇな…」と思っていたものだが、段々情報量が増えてきて今となっては全体がイメージできないほどになった。
情報が増えたことに、最初は海で波乗りするような感覚が楽しくもあったが、私個人にとっては必要のない情報が多過ぎる気がしてきたのだ。
そうしたときには検索ワードを追加して絞ってみたりもする。それでも多すぎて、また検索ワードを追加する……、そしてまた……。
便利になった世の中のようでいて、自分の知りたい情報を得るのに苦労している自分に遭遇する。
私がPFFにいた頃は月刊の「ぴあ」を隅から隅まで読んでおけば東京のカルチャーシーンの大雑把なところは把握できたと思う。
今は情報が多すぎて逆に自分から調べ倒していかないと自分の好きになれそうなものに触れることが出来なくなってしまったと感じる。
前置きが長くなったけれど、個人的に、試験的に、私のマイナーな趣味が満足される、ハードル高め、間口狭めなものだけを、こちらの日記に連ねていってみようかなと思った。
SNSを使っているときには無意識に拡げようとしてしまっていたものを、畳んでみようと思う。
そうすることで自分の好きなものを再確認、再発見したい。
三日坊主に終わるかもしれないけど。
SNSには些か疲れているので、友人申請は受け付けない予定です。すいません。
最後に、「祝・UPLINK吉祥寺!」
映画のみならずいろんな文化を熟成する【場】になる事を期待します。