今年最高の映画に出逢った。
『落下の王国』(英語題『The Fall』)
その映像の美しさは筆舌しがたいものがある。
次々に現れる世界の建築、美術、自然、様々なジャンルの美がそこにあった。
ターセル監督が構想26年、制作4年をかけて創り上げた映画。
もう映画というかこれは芸術の範疇を超えている作品だ。
観るというか魅せられる、そんな想いで私は終始スクリーンに釘付けだった。
いわゆる最近の映画は何でもCGに頼りすぎていて画一的になりがちで、飽き飽きしていた。
「何でもCG使えばいいってもんじゃない!」
ターセム監督はやってみせた。CG無しでここまでCGを凌駕する作品を創ることができたということを証明してみせた。
5歳の少女と失恋した入院患者との出逢い。
生に向かう者と死を願う者。
虚構と現実。
その対照的なものは実は表裏一体。
ストーリーの最後には・・・。
涙がこぼれる展開が。
暫く立ち上がることの出来ない感動が体全体に伝わった。
この素晴らしい作品を一足早く鑑賞することが出来、またこの機会を与えてくださったDICEのスタッフの方々に深く感謝致します。
9月一般公開の暁には、是非私の大切な人と一緒にまた観に行く予定です。