2008-07-04

『ジュノ』(☆☆☆★★★) このエントリーを含むはてなブックマーク 

7/3(木)
 仕事に行く前に中野ブロードウェイへ寄る。
 レコミンツで中古DVD『夏時間の大人たち』を二千円で、『JAM FILMS』を1800円で購入。『JAM FILMS』なんて全く好きでも何でもないが、一応岩井俊二はコンプしているので、買っておくかと。後、短編なので授業で見せるのに良さそうだから。
 タコシェでようやく『SPOTTED701 VOL.6』と『エクス・ポ VOL.4』購入。
 『SPOTTED701 VOL.6』は1周年&リニューアル記念号ということもあってテンションも高く面白い。仕事場に着くまで電車内でずっと読み続ける。ちなみに『映画時代』がやってたのを公認でパクってCMも作ってある。
『エクス・ポ』イベントのトークが『SPOTTED701 VOL.6』に掲載されていたりと、今、この界隈の相互盛り上がりが、やはり一番面白い。


 仕事終えて、渋谷へ。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』を観る予定が副都心線の時間を読み間違えて間に合わなくなる。一貫して封切りで観ていたPTAの作品なのに、落としてしまった。しかし、この作品はデカイスクリーンで観た方が良いであろうから新文芸坐で観た方が良いのかもしれない。それにしても最近は新作旧作も見落としが多く我ながら困る。
 結局、同伴者と相談の上、アミューズCQNで『ジュノ』(☆☆☆★★★)を観る。
 素晴らしい秀作。『17歳のカルテ』だとか『ゴースト・ワールド』といった秀作もこの系列にはあるが、それ以上。
 余白のある映画だった。過剰に説明しない。感情過多にしない。魅力的な主人公であるジュノは自己完結しているので、彼女を作劇の為に不幸にさせもしない。だからこそ周りの人々との関わりが沁みる。
 殊に継母が良い。なさぬ仲であったのではないかと思わせないでもないが、そこも説明しないから余白が生まれ、ジュノとのちょっとしたやりとりが色々想像させる。しかし、妊娠を告げた途端、冷静にメモを取ってやるべきことを書いたりするところなど絶妙の距離感と優しさが出ていた。(つづく)

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モルモット吉田

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モルモット吉田

“映画日記のようなもの。”