2008-06-20

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人を嫌いになるのは、難しい。
だけど、人と上手くやっていくのはもっと難しい。
今日の僕はどこまでも人間不信だ。
愛したいのに愛せないというのは、なんだかどうにも按配が悪い。憎まれ口のひとつでも叩きたくなる。

思えば、出会った時からそうだった。
彼女の話す言葉に、些細な仕草に、こつんこつんと、僕の心の奥の繊細な部分に何かがぶつかった。
これは一体なんだろう。この小さな石ころのような、上手く飲み込めない硬いかけらは。
でもそんなものを深く考察する時間はなかった。
僕は彼女に好意をもっている。そして彼女もまたそうらしい。
そう思っていた。思い込んでいた。だからそんなことはどうでもよかったのだ。
今改めて振り返る。彼女の仕草を言葉を思い出す。
ああ、そうだ。
彼女は最初っから、僕を見てなどいなかったのだ。
「自分にとって都合のいい僕」をこねくり合わせて、でっち上げて、僕に押しつける。
それしかしなかったではないか。
「キミのため」
彼女は何度もそういった。僕は彼女の「ご好意」のたびに傷ついた。
なんで僕のことを、わかったようなそぶりで云うんだ。
僕はそれを望んでいない。本当は自分のための癖に。嘘つき。偽善者。
彼女は自分にとって都合のいい幻を僕に重ね合わせていただけなのだ。
そうやって彼女は僕を鏡にして自分を愛していただけなのだ。

ボタンの掛け違いだと友人は言う。
すれ違う歩み寄りだってある。伝わらない善意や好意だってある。
ちょっとばかりお互いの星のめぐりが悪かったのだ、と。
彼女だって、こういう結末を最初から望んでいたわけではないだろう、と。
果たしてそうだろうか?
だというのなら、彼女にお似合いなのは、なにも云わないなにも考えないお人形が一番だというものだ。
まあ、いいだろう。せいぜいお姫様ぶって他人の心をこれからも存分に踏みにじっていればいい。彼女の被害者面には、反吐が出る。

……なあんて、可愛げのない怒りをぶつけるわたしもなんだか心が貧しい。

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まこりんご

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“ねむい。だるい。ゲームやりたい。”


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