2008-06-11

愛という洗脳の恐怖。「BUG」を観ました。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

一足お先に、試写会で「BUG」を観てきました。
古くは「エクソシスト」、最近では「英雄の条件」など、名作を生み出してきているフリードキン監督。特に「エクソシスト」はあまりにも有名。今回は、ホラー映画ということで、「エクソシスト」のあのテイストが楽しめる、と、ホラーは好きだけれど特にマニアではない私としても、期待しながら行ってみました。
でも、この作品は、ある意味純粋なホラーではない、と思います。何故なら、「BUG」によって全てが崩壊していく様が、実は愛を根底に展開していくから。「うえっ!」とか「おあっ!」とかいうシーンは勿論満載だけれど、何故かヒロインの気持ちが判ってしまう(これってホラーでは珍しいでしょ!?)、悲しみさえ感じる狂気の渦。私でもこんな男をかくまってしまうかもしれない、という、妙な共感。そしてヒロインの悲しい過去。
「BUG」されるマイケル・シャノンとアシュレイ・ジャッドの演技は秀逸でした。私の中ではシャリーズ・セロンと肩を並べる美女(だった)アシュレイ・ジャッドがここまてやるとは!別に狂気の演技のことだけを指しているのではなく、悲惨な生活を送るダメ女の風体が素晴らしくリアルで(いえ、褒めていますから)。
「BUG(=虫)」と聞いただけで食わず嫌いになってしまう女子の皆様。うごめく大量の虫、なんてそう出てきませんから、ご安心を。でも、愛の悲しさに打ちのめされて、違う意味で心が悲鳴を上げるかもしれませんが。

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ここなつ

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