Erice Soy Anaさんの日記
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2014
2月
11
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『ダブリンの時計職人』クロスレビュー:究極的には人は存在するだけで既にクリエイティブな存在
映画の冒頭のシーンでは散りゆく枯れ葉に雨が降りしきる。その後も作中の折々に、アイルランド、ダブリンの美しい風景が差し挟まれる。早朝や夕暮れの海の彩り、空の輝き、緑の田園景色、揺らめく夜景の灯り。 その風景の中でそれぞれの悲しみを抱えた三人の登場人物達が出会いすれ違う。職を失ったり、親の愛を見失ったり、大切な家族を亡くすなど、内側に喪失感を抱えながら自己の存在を模索している。 そんな彼ら...
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