波野ノリスケさんの日記
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2013
9月
30
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【『もうひとりの息子』クロスレビュー】アイデンティティの崩壊
出生時の子どもの取り違えをテーマにした映画といえば、今の日本では「そして、父になる」(未見)が思い浮かぶが、「もうひとりの息子」は、同じ題材でも、民族、宗教、政治が絡み、より繊細で複雑なテーマを扱っているように思う。 イスラエルに住む家族とパレスチナに住む家族が突然に突きつけられる、18年間ともに暮らした息子が出生時に取り違えられていたという事実。脚本は、フランス人の女性監督を含む3人が調査...
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