halboxさんの日記
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2013
8月
23
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『日本の悲劇』クロスレビュー:「悲劇」という名の先にある、素晴らしきエンターテイメント
映画を盛り上げるような音楽もなく、役者も限られた人数しかおらず、モノクロパートカラーの映像に映るのは、父の部屋と台所とその間にある廊下のみ。 あらゆるものが削ぎ落とされたなかに残るのは、失業や離婚、家族の死、震災で明日を見失っている息子の姿。そして、死期迫るなかにある決断を下す覚悟をした父の姿だ。痛ましく胸が苦しくなるような情景は、まさに「日本の悲劇」であるように思える。 この映画を観終え...
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