Noriaki. Sさんの日記
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2013
7月
12
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『ノーコメント by ゲンスブール』クロスレビュー:愛さないが愛している。そう、それがサルファティなのだ。
ゲンスブールのスキャンダラスで退廃的な人生に反して、とても真摯な作品であった。「真摯」とは時に退屈なものだが、その退屈こそがこの映画の「真髄」であり、その真髄とはとりもなおさず監督ピエール=アンリ=サルファティのゲンスブールへの「愛」である。 すなわちこの愛に満ち溢れた99分間は、愛を歌い続けたゲンスブールへのサルファティからの愛の返歌なのである。キャメラは、歳老いて更に醜くなったゲンスブー...
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