北沢夏音さんの日記
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2013
2月
25
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『シュガーマン 奇跡に愛された男』クロスレビュー:ただの幻にかたちを与えろ 永遠に
不穏な空気が漂うデトロイトの街を映し出す冒頭からスクリーンに釘付けになる。幻想的かつリアルなストリートの光景。この魔術的な映像の力だけで、並みのドキュメンタリーではないことが判る。スウェーデン出身の監督、マリク・ベンジェルールは要所で自筆のイラストレーションをも駆使して、観る者をつかんではなさない。 主人公の名はロドリゲス。70年代初頭に2枚のアルバムを発表したきり、音楽の世界から蒸発したように...
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