こすみすみこさんの日記
-
2012
8月
14
-
『ソハの地下水道』クロスレビュー:最終場面の浮遊感
最終場面へ到達した瞬間、時間はどれくらい経っていたのだろうと思った。 一年何カ月と数字では表せるが、浦島太郎ではないけれど、浮遊感のような、異世界へたどりついてしまったかのような感覚があった。そのとき、以前あったかもしれない世界と、現在たどりついてしまった世界をつなぐのは、地下水道住人にとって、やはり、ソハなのだった。 地下水道内の多々の交錯。 ナチスにつかまってもいいから逃げる苦しみを...
- 1-1/1