すばるさんの日記
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2012
6月
18
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『オロ』クロスレビュー:~「政治的な現状」と「日常」、その矛盾を抱きしめながら~
哀愁漂う「ハーモニカ」の音色がチベットの情景を想起させる。 そんな映画の冒頭。 主人公は幼い少年。 中国政府による大量虐殺を逃れインドに亡命した少年の日常に迫った一作。 両親と離れて暮らすという「傷」を背景にしながらも、隣国の地で明るく振る舞う。 時には浮かない表情も写る。一方で、無邪気な笑顔は日本にいる同い年くらいの少年となんら変わりはない、ということをフィルムから感じる。 ...
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