kerakutenさんの日記
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2011
10月
22
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『グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独』クロスレビュー:10本の指のポリフォニー
バッハの曲って、計算されつくした完成形で、モーツアルトのように制約から解き放たれて自由に歌うイメージないんですが、思わず睡魔に誘われる「ゴルトベルク変奏曲」でさえ、湧き上がる喜びに踊りだしそうな、溌剌と生命力に満ちた演奏です。それはもう、耳の肥えた評論家でなくとも、私のような音楽素人にもわかるほど・・・ 低い椅子に座って前かがみで演奏する演奏スタイルも独創的ですが、粒だった指遣いというか、10本...
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