M.-Cedarfieldさんの日記
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2011
9月
11
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『緑子/MIDORI-KO』クロスレビュー:『過剰感』の表出がいざなう白日夢のような世界。
「緑子/MIDORIKO」を観て、まず第一に思ったのは、画面上に横溢する『過剰感』である。登場人物の旺盛な食欲、ほとばしる吐瀉物や排泄物の描写はいうに及ばず、手書きによる細かい線描画は「たんねんに」というありふれた言葉では収まりきれないほどに細密かつ荒々しいタッチにて『過剰感』を演出している。ひとつひとつの絵のつくりが丁寧であるだけに、いやまして画面いっぱいに広がる『過剰感』が一種グロテスクな祝祭...
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