知世(Chise)さんの日記
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2011
4月
15
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不法移民のサクセス・ストーリーに影を落とすFGM——映画『デザート・フラワー』他——
昨日今日と東京は春らしい気持ちのよい日でした。にも拘らず、毎日余震が続き、福島第一原発の事故は収束の兆しが見えず、加えて極右の都知事は楽々再選してしまうしで、気が晴れません。なぜこんな状況下でも日本では依然右派が支持されているのか…どう理解したらいいのやら。ちなみに僕の分類では民主党もとい嘘つき党も右派で、自民やみんなの党とか維新何とかといった保守系新党ととどのつまり同類です。 個人的に...
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2011
4月
12
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“cliché”を弄ぶ諧謔に満ちた娯楽作品——映画『人生万歳!』他——
昨日からまた大きな余震が頻発して、神経が休まりません…。いわき市では土砂崩れで何人も亡くなられたようですし…。そして追打ちをかけるように、未だ収束の見通しが立たない福島第一原発の事故評価は、チェルノブイリと並ぶ最悪の7に…。3月11日から突然私たちは皆、これまでとは全く違う時代に生きることを余儀なくされてしまったような気がします。 先々週のウィークデーの午後、いつも行く下高井戸シネマ...
活動家ばあちゃんの勇気に感嘆——映画『死んどるヒマはない:益永スミコ86歳』他——
もう二週間以上前のことですが、3月26日(土)の午後から渋谷区文化総合センター大和田へ、ドキュメンタリー映画『死んどるヒマはない——益永スミコ86歳——』(企画・製作:ビデオプレス、2010年)を観に行って来ました。 http://vpress.la.coocan.jp/masunaga2.html 益永さんの後半生の再構成を通じて、僕のようなアラフォーも含め、(比較的)若い世代...
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2011
4月
01
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カタストロフィーの最中で観る、生と死の循環——『四つのいのち』クロスレビュー@辛口版——
南イタリアのカラブリア地方の山間の村を舞台に、循環する生命のサイクルを淡々と映し出す本作は、私見によれば三部構成になっています。第一部は呼吸器を害しているせいで、絶えず咳き込んでいる独居の老羊飼いと、彼が番をしている山羊の群れと一匹の牧羊犬に、第二部は老いた羊飼いが自室で独り亡くなっているのが発見された日に、山羊の小屋で生まれた子やぎに、第三部は村の祭りのために切り倒され、祭りの後には炭にされる...
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