suzukimoekoさんの日記
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2010
12月
27
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石橋英子『carapace』レビュー:歌の灯すあかり
暗闇に落ちる光の粒のダンスから始まり、うっとりする毛布のような中盤をへて、汽車は終着駅へ着いた、小さな希望の灯を残して。歌を軸にしたある種シンプルな聴きやすさのなかに、新しい試みを織り込ませ、力強さと優しさが一体となって語りかけてくるような作品。複雑さはあるのですが、前作に比べどこか削ぎ落とされたような、クリアな印象もありました。石橋さんの核、のまわりの温い部分をすくい取ったような、温度、かがやき...
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