yanozさんの日記
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2010
1月
06
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出会いの作法に貫かれた本
往年のジャズドラムの巨匠マックス・ローチが、80年代末にヒップホップを擁護した発言を引用しつつ、そこから原雅明は「サウンド」という言葉を拾い上げる。「音楽」からすれば素材の水準にあるサウンドは、ジャンルの枠組みを超えてマテリアルな次元に広がっている。 原雅明が語るすべては、音楽という枠組みにとらわれずに、サウンドの肌触りに向かう志向に貫かれている。『音楽から解き放たれるために』という書名は、ジャ...
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