2009
6月
22
冒頭、シネマスコープの画面いっぱいに広がる工場のロングショットに思わず目を奪われる。『イントゥ・ザ・ワイルド』でも存分にみせたエリック・ゴーティエによる静謐で雄弁な風景は、その後もしばしば登場し、見る者に鮮烈な印象を与える。一方、本編では、カットは周到かつ複雑に割られ、キャメラは縦横無尽に動き回り、登場人物の複雑な心象を鮮やかに描き出す。『クリーン』を見て最初に感じたのが、この風景と人物描写の織り...
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ゲストブロガー