夏目深雪さんの日記
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2009
4月
17
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バイアスや偏見のない観察映画
「病」に惹かれたドキュメンタリスト故・佐藤真監督とは違い、想田監督は精神科に通う患者たちやその病に、フェティッシュな愛着は抱いていないようだ。それが映画のまともさとなって顕れ、最初は少し物足りなくも思ったりする。しかしそのニュートラルさが、医師やヘルパーからではなく、当の患者の口からの、「人の傷口に包帯を巻くことは、自分に包帯を巻くことでもある」、「偏見は、健常者から障害者に対してだけ存在するので...
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