2008
7月
01
久しぶりに映画らしい映画を見た。時間と空間、意識と無意識を往還しながら生きる人間の可能性と限界を、極限までヴィジュアル化し探求した作品、『コッポラの胡蝶の夢』。実験性と娯楽性を兼ねそなえ、分析的・思索的でありかつ情感に強くうったえかけるこの作品は、人間の欲望と夢の極致に観客を引きずり込むブラックホールのような作品だ。 原作は、20世紀最大の宗教学者にして幻想小説家、エリアーデによるものである...
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ゲストブロガー
“ジプシーをめぐる人類学をやっています”