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halboxさんの日記

  • 2014

    2月

    26

  • 『ダブリンの時計職人』クロスレビュー:動かしたい時間、動かせない自分

    なにかを得るにはものすごく時間がかかるのに、なにかを失うときは一瞬で消えていく。また「時間」というものに、残酷で無情なまでに私たちを突き放されてしまうと、人はこんなにも停まってしまうものか。前進することの難しさをこの映画は冷静かつ真正面から教えてくれている。 本作の主人公フレッドは、失業保険の受給資格が認められず、人並みに住居の中で生活する環境すら得られないまま車上生活を強いられても、規則正...


  • 2013

    8月

    23

  • 『日本の悲劇』クロスレビュー:「悲劇」という名の先にある、素晴らしきエンターテイメント

    映画を盛り上げるような音楽もなく、役者も限られた人数しかおらず、モノクロパートカラーの映像に映るのは、父の部屋と台所とその間にある廊下のみ。 あらゆるものが削ぎ落とされたなかに残るのは、失業や離婚、家族の死、震災で明日を見失っている息子の姿。そして、死期迫るなかにある決断を下す覚悟をした父の姿だ。痛ましく胸が苦しくなるような情景は、まさに「日本の悲劇」であるように思える。 この映画を観終え...


  • 2013

    7月

    29

  • 『トゥ・ザ・ワンダー』クロスレビュー:テレンス・マリックが魅せる、甘美で残酷な愛の姿。

    モンサンミシェルとオクラホマという二つの舞台を交錯しながら描かれる一組のカップルを中心とした愛の物語は、テレンス・マリックが描く映像と音楽だけでほぼ完成しているといっても過言ではない。見終えると台詞らしい台詞がほとんどなくとも、見ているこちらまで感情が抉られているような気分になるのだ。 映画のなかで繰り広げられる男女の愛の姿は、飛び込んでくる映像の美しさと相反して、とても残酷で儚い。 ...


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halbox

ゲストブロガー

halbox

“アップリンクやユーロスペース、シアターイメージフォーラムは学生時代から大好きな映画館。小さくても良品な映画を届けてくれる映画館に頑張って欲しい。”