カイさんの日記
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2013
11月
06
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『マイ・マザー』クロスレビュー 母親とはなんだろうか。
映画の冒頭、女の口元が映し出される。唇の周りにたくさん食べカスをつけ、さらにその女本人は、そのこと自体に気付いていないようにも見える。そして、画面が引いてくるにつれ、その女が主人公の母親である事に気がつく。 グザヴィエ・ドラン監督が、弱冠19歳で自ら主演も兼ね、初監督を務めた半自伝的作品は、このような生々しいワンシーンから始まった。 ドラン監督扮する17歳の主人公、ユベールは、母親のことをどう...
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