shinya satoさんの日記
-
2013
6月
03
-
『ポドリ君の家族残酷史X』クロスレビュー:最近ガツンとやられる映画に出会っていない方に。
前大韓民国大統領に対する、 痛烈批判・猛毒極悪コラージュ作品。 日本のピーポくんの位置に属する 韓国の"ポドリ君"の眼は暗く、かつ空虚だ。 無表情から染み出る凶悪さ。 そして下半身の欠落。 陰と影の反芻。 ポドリ君の部屋は半島の縮図であった。 箱庭団地内で行われるネズミとの闘い。 ノイズ!カオス!ノイズ!カオス! 螺旋の渦に酔わないよう、注意が必...
-
2013
5月
02
-
『L.A.ギャング ストーリー』クロスレビュー:豪華なキャスティングによる「暴力のボードゲーム」
「ゾンビランド」のルーベン・フライシャー監督による新作は、 キャスティングがとても豪華。 ジョシュ・ブローリン、 ライアン・ゴズリング ニック・ノルティ、エマ・ストーン、 そしてショーン・ペン。 ワーナー作品らしく、 ダークナイト調の重くて濃厚なテーマが響く。 1949年。 大戦後、ゴッサムシティのように退廃したロサンゼルス。 実在したギャング「ミッキー・コーエン」...
-
2013
3月
18
-
「Sumally」から読み取る深層心理
「自分の仕事をつくる」(ちくま文庫)を読みました。 佐藤雅彦さんのことばで「要素還元」というものがあり、 "好きだけど理由がわからないものを、いくつか並べて"みて、 共通するルールを紐解く、というものでした。 ちょうど「Sumally」というサイトに、 自分の好きなものを羅列しているので 以下のルールで分析してみようと思います。 http://sumall...
-
2013
3月
10
-
『アントン・コービン 伝説のロック・フォトグラファーの光と影』 クロスレビュー:アントン・コービンは被写体に自分を見る。
U2、デペッシュ・モード、メタリカ、ルー・リード。 カート・コバーン、マイルス・デイヴィス、イアン・カーティス。 アントン・コービンは、 ミュージシャンのポートレートやPVを手がける写真家だ。 アーティストとは、セッションをする形で相互関係を作る。 彼は、被写体をリラックスさせる能力を持っている。 対話から、お互いの賞賛が溶け出す。 心の中で、まず風景を切り取...
-
2013
3月
03
-
「ライフ・オブ・パイ」とイリュージョン落語。
(ネタバレ有りです) * エンディング直前。 大人のパイ・パテル(主人公)が、物語の総評をする部分で 立川談志師匠の「イリュージョン」を感じさせる展開が現れます。 * 以下、立川談志「人生、成り行き」より引用。 「でも、落語が捉えるのは〈業の肯定〉だけではないんです。 人...
-
2013
2月
24
-
『シュガーマン 奇跡に愛された男』クロスレビュー:主人公は蝶の夢を見ない。
1967〜1971年の短期間に活動するも、 不毛な結果により"消えた音楽家"となった、 「ロドリゲス」の数奇な運命を辿るドキュメンタリー。 予告編では『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』と 比較されているが、本作の主人公ロドリゲスは 夢を手に入れること無く、不発のまま姿を消してしまう。 数年後、偶然南アフリカに到着したロドリゲスのアルバムは、 ...
-
2013
2月
19
-
衝動だな、衝動って感じ。
(穂村弘さんの「現実入門」をインスパイアしています) NYでライブを二本観た。 Texas is the Reasonと Medeski Martin and Wood。 私は、英語の経験値が低い。 貧乏旅行だったので酒も呑めず(一杯ずつは呑んだが) ちょっぴり心細く。 救いは何故かドラムだった。 何故ドラムなのか。 エアギターやエアベースをしても...
- 1-7/7