すばるさんの日記
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2012
8月
31
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【『モンサントの不自然な食べもの』クロスレビュー:モンサントは悪か~「絶対的な」主義・主張を超えて~】
一企業が自社の利益を一番に活動することは悪か。 アメリカ合衆国の「国策」として全面的な後押しを受け拡大した”モンサント”。 世界の食糧の「覇権」を握るために戦略的に躍進している。 劇中ではその様子が克明に語られることとなる。 時には「良心」に訴えかけてくる目を覆いたくなるような現実に思わず口を塞いだ。 遺伝子組み換え作物の問題を知るためには貴重な資料であろうと思われる。 日本に...
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2012
6月
18
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『オロ』クロスレビュー:~「政治的な現状」と「日常」、その矛盾を抱きしめながら~
哀愁漂う「ハーモニカ」の音色がチベットの情景を想起させる。 そんな映画の冒頭。 主人公は幼い少年。 中国政府による大量虐殺を逃れインドに亡命した少年の日常に迫った一作。 両親と離れて暮らすという「傷」を背景にしながらも、隣国の地で明るく振る舞う。 時には浮かない表情も写る。一方で、無邪気な笑顔は日本にいる同い年くらいの少年となんら変わりはない、ということをフィルムから感じる。 ...
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