odaqさんの日記
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2008
12月
08
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2008
5月
14
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津村記久子「君は永遠にそいつらより若い」
ガツンときた作品、という意味では、昨年の個人的ナンバー1である吉田修一「悪人」にも匹敵するであろう、この作品。 『「陽気なポチョムキンでええす。どなたか暇な方、五千円でよろしく」などと無駄に元気に言って、そこそこのさめた笑いをとりたい』なんて思ってしまう、どうにも周囲から浮きがちな主人公、堀貝。いわゆる一般的な女性として振る舞うことができない彼女の言動は、どうにもいびつで痛々しい。ちなみに「ポチ...
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2008
5月
13
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津原泰水「ブラバン」
またひとつ、大好きな本が増えた。 高校時代の吹奏楽部を舞台に回想される“あの頃”と、その彼らが数十年ぶりに再結成を果たそうとする過程を描く、その名も『ブラバン』。作者の過去の作品に倣い、ファンタジー系の棚に並べられていたが、れっきとした青春小説である。 が、いわゆる“あの頃”をただ懐かしみ慈しむそこらの懐古小説とは違う。この作品を覆うのは、もっと生々しい苦さなのだ。 元部員たちのその後の人生...
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2008
4月
07
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吉田修一『静かな爆弾』
耳の不自由な女性、響子と、テレビ局に務める男、俊平との恋愛を描いたこの作品。会話が可能なら何げなく交わすであろう言葉が、筆記を介することにより少しずつ省略され、そのために少しずつズレていき、少しずつ不安が増す。うまく伝える自信のなさゆえに、時にはごまかし、時には嘘をつき、その代償としてうしろめたさと心もとなさにさいなまれる。結果、瑣末なことを案じ、肝心なことをおざなりにして、右往左往。そんな俊平の...
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2008
4月
06
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本谷有希子『乱暴と待機』
イタイ女を描かせたら右に出る者はいない、本谷有希子の新作。 犬を処分する仕事に就き、復讐を狙う女と同居する男、英則。 復讐されるとわかっていながら同居生活を続ける女、奈々瀬。 英則の職場の同僚で、犬の悪夢にうなされる番上。 その恋人で、英則&奈々瀬の幼なじみで、二人に嫌悪感を抱く女、あずさ。 物語は、妙なバランスの上に成り立つ英則と奈々瀬の同居生活に、番上とあずさが介入することから始まり、4人の登...
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