新宿の松爺いさんの日記
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2013
2月
06
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『故郷よ』クロスレビュー:原発にこれ以上故郷を潰させてはいけない
羨ましい程のどかで美しい天国のような光景のウクライナの地が何故一夜にして地獄図絵の地に転落しなければならなかったのか。この映画を観ていると、尊い人命や掛替えのない故郷という視点からその犠牲になった人々とその犠牲を強いた人々の両者の存在が気になって仕方がない。何の幸せの為に、また、誰の幸せの為に後者は原発施設を考え、運営している(いた)のだろうか。イデオロギーの違いこそあれ、チェルノブイリと福島の原...
『故郷よ』クロスレビュー:原発にこれ以上故郷を潰させてはいけない
羨ましい程のどかで美しい天国のような光景のウクライナの地が何故一夜にして地獄図絵の地に転落しなければならなかったのか。この映画を観ていると、尊い人命や掛替えのない故郷という視点からその犠牲になった人々とその犠牲を強いた人々の両者の存在が気になって仕方がない。何の幸せの為に、また、誰の幸せの為に後者は原発施設を考え、運営している(いた)のだろうか。イデオロギーの違いこそあれ、チェルノブイリと福島の原...
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2012
3月
30
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『核の傷:肥田舜太郎医師と内部被曝』クロスレビュー:ひょっとして日本人は皆内部被曝のゾンビかも?
今更ながら、広島・長崎への原爆投下の執行関係者には憤りを感じました。従来抱いていた無差別大量虐殺兵器使用に対する単純な憤激に加えて、今回知ったのはアメリカのABCC(原爆障害調査委員会)など、被爆者の治療は放置して、被爆の人体への影響調査が主体であったという事実、そして日本人による被爆に対する学究的関与が占領国特権によりオフリミットとされ、被爆による人体への甚大な影響が過小評価するよう工作されてい...
『核の傷:肥田舜太郎医師と内部被曝』クロスレビュー:ひょっとして日本人は皆内部被曝のゾンビかも?
今更ながら、広島・長崎への原爆投下の執行関係者には憤りを感じました。従来抱いていた無差別大量虐殺兵器使用に対する単純な憤激に加えて、今回知ったのはアメリカのABCC(原爆障害調査委員会)など、被爆者の治療は放置して、被爆の人体への影響調査が主体であったという事実、そして日本人による被爆に対する学究的関与が占領国特権によりオフリミットとされ、被爆による人体への甚大な影響が過小評価するよう工作されてい...
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2011
6月
17
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『セヴァンの地球のなおし方』クロスレビュー:我々はカシムからの悪影響に自己防衛しなければいけない
「どうやってなおすのかわからないものを壊しつづけるのはもうやめてください」という当時まだ12才の女の子だったセヴァン・スズキの発言は、人類科学文明の発展限界へのまさに警鐘そのものではなかっただろうか。この名文言に触れて、私はアラビアンナイト「アリババと40人の盗賊」の物語に出てくる呪文「オープンセサミ(開け胡麻)」を忘れて盗賊に殺されてしまうアリババの兄カシムを連想する。復興、復旧の術を知らずして...
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