栗本 東樹さんの日記
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2012
2月
11
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『ネクスト・ドア/隣人』@「トーキョーノーザンライツフェスティバル2012」 隣のキレイなお姉さんは好きですか?
『ジャンク・メール』 というノルウェー映画をご存知だろうか? 日本じゃ14年前の1998年春頃に公開された作品で、作風的に東京での上映はいかにもユーロスペースあたりかと思いきや意外にも日比谷のシャンテだったんだけど、ボクは当時まだ名古屋にいたので、観たのはゴールド&シルバー劇場というストリップみたいな名前の劇場だった。 映画は、まるで仕事をする気のない、配達物をみーんな自分の部...
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2012
2月
07
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「ボリス・バルネット傑作選」&「オタール・イオセリアーニ映画祭」 名画を観たきゃキノハウスへおいで!
ドイツ語で“映画の家”という意味らしい“KINOHAUS(キノハウス)”とは、3館のミニシアターと映画美学校が入った、渋谷区円山町にある映画館ビルの名称。 1階にはカフェもある。 いよいよシネコンも淘汰される時代になってきて、ソロソロ映画も本気でヤバいと言われる中(ずっと前から言われているけど)、各国の映画祭をにぎわせた作品から、邦画のクラシックやカルト作、はたまたワン・ビンのような先鋭にいま...
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2012
2月
05
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『J・エドガー』 8人のアメリカ大統領がひれ伏した権力者の、愛と孤独…
“FBI(アメリカ連邦捜査局)”というと、まんまアメリカ映画による刷り込みでなんとなくカッコいいイメージなんだけど、その創設者がこんな面白い御仁だったとは驚いた。 そんな意味じゃ、『ソーシャル・ネットワーク』 と似てなくもない。 我らのクリント・イーストウッド最新作、『J・エドガー』 は、20代の若さでその前身組織の長になり、そしてそのまま初代FBI長官として死ぬまで歴代アメリカ大統領...
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2012
2月
04
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『夜の緋牡丹』@「よみがえる日本映画 新東宝篇」 誰かの幸せな恋は、誰かの不幸な恋の上に成り立っている…
ムチっとした太モモも露わな女のコが天井からブラ下がり、床にペタンと座っている男と今にもキスせんとしている。 この、なんともソソられるワン・シーンが今回の特集のフライヤーの表紙なんだけど、これは是が非でも観たくなる! というワケでその映画、『夜の緋牡丹』 を観てきた。 新東宝製だし、そんな場面が出てくるんだからボクはテッキリいかにもカルトな1本かと思っていたんだけど、実際はフランス映画を意識し...
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2010
10月
23
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『スプリング・フィーバー』クロスレビュー:誰もが好んで浮世を漂っているワケじゃない…
男と男とか、女と男とか、もしくは映画にはないけど女と女とか、そんなことはこの際ハッキリいって関係ない。中国で映画製作を禁じられているロウ・イエ監督が、この最新作『スプリング・フィーバー』で愛に揺れる5人の登場人物を通して描くのは、“心”なんていう愛がなければ充たされないひどく厄介なものを胸に携え生きているボクら人間のそれはもう業としか言いようのない普遍的な哀しみだ。だからこの映画は、観た人...
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