box-manさんの日記
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2011
4月
17
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『ハリウッド・バビロン』クロスレビュー:バビロン 悪魔の詩
ケネス・アンガーについてぼくは「ホモセクシャルを題材にフェティッシュな描写で作られた映画」を撮り「創成期から黄金期までのハリウッドの住人たちのスキャンダルを暴露した本」を書いた男である、ということしか知らなかった。 そこで今回PARCO出版から刊行された、膨大な脚注と濃密な文章で織りなされた醜聞をまとめた大著『ハリウッド・バビロンⅠ・Ⅱ』を読んだ。そこで描かれるのは成功を収めたハリウッド・バビロ...
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2010
10月
26
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『白いリボン』クロスレビュー:映画の内外に存在するさまざまな悪意
ミヒャエル・ハネケの『白いリボン』が12月、雪に包まれていく寒村を舞台にしたこの映画に相応しい時期に公開される。今まで色素が薄かったハネケの新作はとうとうモノクロになり、白い雪原に浮かびあがる人間たちの悪意・薄暗さが更に鮮明になった。 ハネケの映画について語るのはむつかしい。映画の中で何が起こっているのかを語るのもむつかしければ、その映画について語るのもむつかしい。うかつに語るとハネケの映画につ...
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