ぬまさんの日記
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2009
12月
28
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新しい戦争のはじまり
新しい世界観、価値観に気付かされた映画だった。 これまでの戦争は、石油資源、いわゆる「黒いダイヤ」をめぐるものだった。 第二次世界大戦の日本軍が南方の石油をまっさきにおさえたことや、最近の中東をめぐる戦争に石油利権がからんでいることは自明だ。これら戦争には「黒いダイヤ」がからんでいる。20世紀の戦争は、「黒いダイヤ」をめぐるものだった。 「黒いダイヤ」がなければ産業が成立せず、産業が成立...
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2009
12月
03
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資本主義は「勝ち組」だったのか。
ベルリンの壁が崩壊し、東西冷戦が資本主義の一人勝ちで終わったかにみえた。 しかし、本当に資本主義は一人勝ちしたのだろうか。実は、資本主義も失敗しているのではないか? 共産主義や社会主義の実験は失敗し、それに対して資本主義は絶対的な「正義」になったのだろうか? はたして、「資本主義」は成功したのか? 実は、共産主義や社会主義が失敗したように、資本主義も失敗していたのではないか? そうした現...
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2009
9月
16
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リズム良くすすむアクションと物語
スタント、ワイヤーなしのガチンコアクションが楽しめた映画だった。 特にレイト役の逃走劇は必見だ。 身軽にビルからビルへ飛び移り、すばしっこく特殊部隊をけむにまく。 カメラワークのリズムが良い。 ぽんぽんと飛び跳ねるように画面が切り替わり、レイトと一緒に逃走しているような臨場感を味わわせてくれる。 また、ダミアンの格闘術も必見。 冒頭の、高価な絵を傷つけることなく、相手を殴り倒す映像のテ...
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2009
8月
25
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事実が生んだリアリティ
麻薬のプロの運び屋「ゴー・ファースト」。 主人公の潜入捜査官マレクは、この「ゴー・ファースト」となり、麻薬組織潰滅を目ざしている。 マレク役のロシュディ・ゼムが、ハードボイルドな潜入捜査官役を好演している。 また麻薬組織によりマレクの同僚が殺され、その復讐のために潜入捜査官になる、という展開も面白い。 わかりやすい悪役とわかりやすい正義という、「忠臣蔵」のような復讐譚は、日本人は大好きであ...
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2009
8月
23
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めくるめく暴力の果てに見えてくる世界
徹底的な暴力と虐待の末に、いったい人は何を見るのか? この映画はそうした問いを投げかけてくれている。 前半は、過去にいわれのない虐待を受けたリュシーの復讐である。 リュシーは子供の頃に拉致監禁され、いわれのない虐待を受けていた。 その復讐のため、虐待をおこなった一家に猟銃片手に乗りこんでいく。 リュシーの唯一の友達アンナは犯行現場に駆けつけ、後始末をすることに。 しかし、アンナは疑問を...
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2009
4月
05
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立体的に明らかにされる真実
1978年、ニューヨークのチェルシー・ホテル。 伝説のパンクロックバンド セックス・ピストルズのベーシスト、シド・ヴィシャスの恋人、ナンシー・スパルゲンが殺された。 部屋で寝ていたシドが容疑者として逮捕される。 保釈期間中に、シドは死亡し、シドが犯人ということで、捜査は打ち切られる。 しかし、この捜査はずさんきわまりないものだった。 ナンシーが殺された部屋に、シドは寝ていたものの、 ...
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2009
3月
22
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2009
2月
13
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デメキングがやってくる!!
デメキング――それは銀河を越えてやってくる! デメキングとは、いつか闘わなくてはならない…! 闘うんだ、デメキングと!! しかし、デメキングはさほどこの映画では重要ではないだろう。 むしろこの映画で主軸となっているのは、デメキングを心の底から希求しつづける男たちの物語だ。 舞台は1970年代の瀬戸内。 近所の小学生を相手にするしかない、いじめられっ子の中学生亀岡。 そして、エ...
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2009
1月
15
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「自閉症」を知りたい人は必見
かわいらしく踊るサビーヌ。 ちょっと変わったところもあるけれど、家族思いのサビーヌ。 元気にバイクを運転するサビーヌ。 そんなサビーヌが、「ここまで変わるのか」というほどの変貌をとげる。 涎をたらし、太り、会話もおぼつかない。 軽作業をしたくないと、だだをこね、攻撃さえする。 しつこく何度も「明日も来てくれる?」と問い続ける。 「自閉症」が今ほど一般的でない時代に、「精神病」...
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