ほろにがさんの日記
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2009
10月
23
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2009
6月
22
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2008
9月
09
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『トウキョウソナタ』
黒沢清監督の映画は、彼の映画理論を実践する実験室のようなものではないだろうか。膨大な映画知識を武器に、常に映画の可能性と革新性を追い求め、作品ごとにその作家性を研ぎすませてきた。自分もそのような黒沢作品に魅了され、新作を楽しみしている一人である。 新作『トウキョウソナタ』は〈家族〉の物語だ。本人も表明しているように、これまで黒沢監督は〈家族〉を描くことを意識的に避けてきた。それは映画で〈家族...
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2008
8月
21
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『デンマークの詩人』
古今東西、アニメーションに限らず「恋愛」をテーマにした映画は数多く存在する。それは「恋愛」が、それだけ多くの人の共感を呼ぶ普遍的な題材だからであるが、さて、実際の恋愛となるとまさに千差万別、百人いれば百通りの恋模様があり、人は人、自分は自分とこれほど思えることもあまりない。だから、いざ「恋愛」を描こうとすると作家は相当悩むはずだ。中途半端に最大公約数を掬いとろうとしても、薄っぺらな共感は呼ぶかもし...
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