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cinema

2019-09-05 18:30


『サタデー・フィクション』ベネチア映画祭で喝采

『サタデー・フィクション』ベネチア映画祭で喝采

ハリウッドでも活躍する中国を代表する女優コン・リーとオダギリジョー共演が注目される映画『サタデー・フィクション』の公式記者会見が、現地時間9月4日にイタリアで開催中の第76回ベネチア国際映画祭の中で行われ、メガホンを取ったロウ・イエ監督、主演のコン・リー、日本からはオダギリジョー、中島歩、ドイツからはトム・ヴラシア、フランスからはパスカル・グレゴリー、また、台湾からはマーク・チャオらが出席。ロウ監督は、中国語、フランス語、日本語など多くの言語が使われる本作の難しさを問われ、「素晴らしい俳優たちによって絶妙のバランスを保つことが出来た」と語った。

ベネチア国際映画祭、コンペティション部門に出品されている本作は、世界の諜報員が暗躍する1940年代の上海、実在する「蘭心劇場」で巻き起こる愛と謀略の物語。

世界初のお披露目となった公式上映では、国際色豊かなインターナショナルキャストがレッドカーペットを歩き、観客の声援に笑顔で答えた。終映時には拍手喝采が起きた。

公式上映を終えた、オダギリジョーは「凄い映画でした。音楽も一切使わず、ほとんどがハンディカメラでしかも白黒。今までにないタイプの映画と言えるんじゃないでしょうか。刺激を受けました。僕も監督として『ある船頭の話』では、挑戦的な映画を作ったつもりだったが、『サタデー・フィクション』も攻めてる。やはり媚びてないロウ・イエのカッコよさを改めて見たなと思いました」と語った。

日本での劇場公開は、2020年秋。

記者会見_オダギリジョー_04

▼『サタデー・フィクション』公式上映後のオダギリジョー コメント

凄い映画でした。音楽も一切使わず、ほとんとがハンディカメラでしかも白黒。
今までにないタイプの映画と言えるんじゃないでしょうか。刺激を受けました。
僕も監督として『ある船頭の話』では、挑戦的な映画を作ったつもりだったが、『サタデー・フィクション』も攻めてる。
やはり媚びてないロウ・イエのカッコよさを改めて見たなと思いました。

▼『サタデー・フィクション』記者会見

【オダギリジョー】

記者会見_オダギリジョー_01

今回、ロウ・イエ監督の作品に呼んで頂けて光栄でした。
コン・リーさんはじめ、たくさんの国際的に活躍されている人たちと仕事ができて、光栄で幸せなことでした。
ベネチアにも連れてきて頂けて、本当に嬉しく思っています。


【中島歩】

記者会見_中島歩_01

僕は、学生の頃にロウ・イエ監督の作品『スプリング・フィーバー』を観て彼のファンになって、
映画の世界に入るきっかけのひとつになりました。
そのロウ・イエ監督とご一緒できたことを本当に幸せに思いますし、光栄に思います。
そして何より、多国籍なキャストと共演できたことを誇りに思います。
ベネチアまで連れてきてくれた監督に改めて感謝したいと思います。


【ロウ・イエ監督】

ロウ・イエ監督_photo_(c)YINGFILMS
©YINGFILMS

映画は第二次世界大戦中という設定で、世界背景がとても混乱しています。
個人個人にカメラをフォーカスしたいと思い、ぼやけた、スモーキーな映像で撮影しました。
中国語、フランス語、日本語など多くの言語が出てくる作品なので、撮影中、撮影後と、いろいろな人のサポートがありました。
様々な言語の中で、バランスとるのがとても大変でしたが、監督の仕事はそのバランスを保つことです。
すばらしい俳優たちによって、そのバランスが保てたと思います。


【コン・リー】

サタデー・フィクション_sub03_(c)YINGFILMS
©YINGFILMS

最初に脚本を読んだとき、とてもやりがいのある役だと思いました。
脚本を読み終えるのに1週間かかりました。複雑な役ですが、その複雑さをロウ・イエ監督は説明してくれました。
この役はスパイでありながら、フェミニンな側面も持ち合わせています。
ラストシーンの銃撃戦では、殺人者の側面も出てきます。
彼女が持つ愛や温和さを表現したいと思いました。
ロウ・イエはそれを助けてくれました。




サタデー・フィクション_main_(c)YINGFILMS
©YINGFILMS

映画『サタデー・フィクション』
2020年、秋公開

監督:ロウ・イエ
出演:コン・リー、オダギリジョー、中島歩、トム・ヴラシア、パスカル・グレゴリー、マーク・チャオ
原題:蘭心大劇院
英題:SATURDAY FICTION
配給・宣伝:アップリンク
2019年/中国/中国語、英語、日本語
©YINGFILMS

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