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東京都 渋谷区

2017-06-20 12:45


天才ポルーニンの映画 熊川哲也、草刈民代が絶賛

天才ポルーニンの映画 熊川哲也、草刈民代が絶賛

2017年7月15日(土)より、Bunkamura ル・シネマ、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開する映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』。

本作は19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなるも、人気のピークで電撃退団。バレエ界きっての異端児の知られざる素顔に迫ったドキュメンタリーだ。4月の来日ではジャパンプレミアイベントのチケットが発売と同時に即完売するなど大きな話題をよび、ホージアのヒット曲『Take Me To Church』で踊るMVは、今やYouTube再生回数も2000万回を突破するなど、今や世界中が注目する存在。

そんなポルーニンに魅了されたKバレエカンパニー主宰の熊川哲也さんをはじめ、女優の草刈民代さん、代表作に『秘密』の漫画家、清水玲子さん、男子バレエがテーマの『ダンス・ダンス・ダンスール』が大ヒット連載中のジョージ朝倉さん、男子フィギュアスケートの世界を描く『ユーリ!!! on ICE』の久保ミツロウさん、山本沙代さんなど、映画をいち早く体感した各界の著名人から熱いコメントが寄せられた。


バレエダンサーは、その華やかなイメージに反し孤高の世界だ。
この映画では、バレエを使命とし生を受けた者は、その人並み外れた才能が、幸福だけでなく、人生の呪縛になり得る事実を見事に描いている。
再生の一歩を歩み始めたセルゲイには自らの才能を掌握する術をこれから見つけてほしい。舞踊という崇高な挑戦の少しばかり先を歩む者として、いくばくかのシンパシーと大きな激励をもって彼の今後の活躍を見守りたい。

──熊川哲也(Kバレエ カンパニー/Bunkamuraオーチャードホール 芸術監督)

「踊ることに囚われたくない」。こんな天才ダンサーが現れたことがあっただろうか。自身の才能に翻弄されながらも、本当の自分を見出すために真摯に闘う彼の姿を通して、私たちはバレエの華やかさ、過酷さ、厳しさの極みを目の当たりにする。これほどまでに自分をさらけ出したダンサーはいない。

──草刈民代(女優)

ああ…もっと彼の踊りを見ていたい1分1秒でも長く…!そう思わせてくれるダンサーがこれまで何人いたことだろう!自由を求め窓の外の天空へ翔び立とうともがく囚われのダンサー!その"目覚めの瞬間"をとらえた貴重な映像はどれほど多くの人の魂を揺さぶることになるだろう――!

──有吉京子(漫画家『SWAN-白鳥』)

彼が幼い頃から今まで感じた全ての美しさ、悲しさ、喜び、憤り、様々な感情が体を通して弾けた。それは純粋な願いや祈りにとても似ていると思う。私は同じ時代でこの奇跡を目の当たりに出来たことに震えるほど心を動かされた。

──佐伯日菜子(女優)

『英国ロイヤル・バレエ』期待の若き天才が2011年の来日を最後に退団してしまった!だから日本ではかなりのバレエ通でも彼の生の踊りを目にした者は少ない。全身を覆う青い刺青、王子になる時は化粧で隠してオデットを抱き寄せる。まるでオデットのふりをして王子を騙すオデイールのようだ。強すぎる自分の魔力を持て余して苦しんでいるような、美しい野獣を追ったドキュメンタリー。

──清水玲子(漫画家)

映画全体の曲と映像が絶妙にマッチしており、バレエに興味が無い人でも楽しめる作品です。演じるセルゲイ・ポルーニンの才能がある故の葛藤、孤独、愛への渇望、それらを上手く描写していると感じました。ダンスシーンは圧巻です!

──須藤元気(元格闘家・アーチスト)

天は二物を与えたのか、美しき野獣が舞い、苦悩する姿すら美しい。

──操上和美 (写真家)

天才と言われたセルゲイ・ポルーニンの心の奥底を知った時、アーティストとは何をする人間なのかを改めて考えさせられた。写真家として自分は一体何を世界に語れるのだろうか。彼とロンドンで数日を過ごす中で実感したのは、彼も私も世界の平和を願っていることだった。
彼は紛れもなく天才ダンサーだが、その人間性も計り知れない深さがある。彼に密着して撮影させてもらった日々は、私の写真家としてのキャリアに燦然と輝く素晴らしい経験となった。

──ハービー・山口(写真家)

バレエとは女性のものだと思っていた自分は、今回セルゲイのこの映画を見て、初めて男が踊っても美しいものだと分かりました。同性として見ても美しいその踊りからは、体のしなやかさ・力強さ・セルゲイの持つ反骨精神を感じることができます。彼のようなしなやかな体になるために自分も切磋琢磨しようと言い聞かせる映画となりました。

──熊谷隆志(スタイリスト)

自分の才能で家族を幸せにしたかった少年は、その才能が家族をバラバラにしてしまった時、深く傷つき、目標を見失う。純粋で孤独な魂が居場所を求め、さまよい、もがく姿を、私たちにさらけ出してくれたことに感謝したい。

──松田青子(作家)

のっけからポルーニンの舞台映像にブラック・サバスの「Iron Man」かぶせるとか最高かよ。天才美少年の幼少期から、現代のプライベートや練習風景が余すところなく堪能できました!「コーラとポルーニン」、「猫とポルーニン」…良かったです。

──ジョージ朝倉(漫画家)

この映画は天才を生んだ家族の物語でもある。東京藝大の学生たちに観せたくて試写を開いた。上映後にセルゲイ・ポルーニンが言った。「その場所が君にとって心地よすぎると感じたら、君はそこから立ち去るべきなのだ」その言葉が今も胸に響く。穏やかな彼の表情とともに。

──箭内道彦(クリエイティブディレクター/東京藝術大学准教授)

この映画では、セルゲイの周りにいる人々のとびきりいい表情がたくさん飛び込んでくる。微妙な距離感になる家族、悪友との悪ふざけ、浮かれた女性ファン、無邪気なバレエ教室の恩師。特にロイヤル・バレエの学校時代は三時間くらい観たかった!とご本人に伝えたら「友達は大事です」と笑顔で教えてくれました。ですよね!

──久保ミツロウ(漫画家)

「普通の人生が欲しい」天才的な才能に恵まれているけれど中身は孤独を抱えた普通の青年。周囲の「クレイジーであって欲しい」という期待がそのまま映画の冒頭シーンにつながっているようで、ブラック・サバスをBGMにまるでロックスターのように映し出されるセルゲイの姿に興奮してしまった自分に罪悪感を覚えた。
才能を持て余し進むべき道に迷う…今、彼に必要なのは相応しい舞台を用意できる人間だ。時間は限られている。

──山本沙代(『ユーリ!!! on ICE』監督・原案・シリーズ構成)

天才ダンサーが造られる様と壊れる様。スターへの昇華と乖離。人間セルゲイの真摯なる"跳躍"と生き様を目撃する。責任と役割に囚われ、人生を見失いつつある我々に"上り詰める"のではなく、"踊り続ける"自由を教えてくれる。

──小島秀夫(ゲームクリエイター)

彼のダンスには、身体の重みからすっと解放される瞬間が確かに見えて、その快感に酔う観客は、心の重みからの解放を夢見る。だが、身体を操る能力も努力を続ける才能も十分に持っていても、心が「のために」を見失えば飛ぶことはできない。それは、人間の弱点なのか神の恩寵なのか。彼を見れば、わかる。

──町山広美(放送作家・コラムニスト)

*敬称略・順不同

公式サイトコメントページ




映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』 © British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016

映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』
2017年7月15日(土)より、Bunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館ほか全国順次公開

<ヌレエフの再来>と謳われる類まれなる才能と、それを持て余しさまよう心――。19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなるも、人気のピークで電撃退団。バレエ界きっての異端児の知られざる素顔に迫ったドキュメンタリー。

監督:スティーヴン・カンター
『Take Me To Church』演出・撮影:デヴィッド・ラシャペル
出演:セルゲイ・ポルーニン、イーゴリ・ゼレンスキー、モニカ・メイソン他
配給:アップリンク・パルコ
原題:DANCER
2016年/イギリス・アメリカ/85分/カラー、一部モノクロ/16:9/DCP

公式サイト


▼映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』予告編

キーワード:

セルゲイ・ポルーニン


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