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2016-07-14 19:19


『ゴーストバスターズ』フェミナチ向け駄作と炎上

『ゴーストバスターズ』フェミナチ向け駄作と炎上
日本では8月19日(金)からロードショーとなるリブート版『ゴーストバスターズ』。© COLUMBIA PICTURES © 2016 SONY PICTURES DIGITAL PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED.

主要キャスト4人が全員女性で話題のリブート版『ゴーストバスターズ』が、UKとアイルランドで7月11日から公開されたが、IMDB.com(インターネット・ムービー・データベース)での男性ユーザ評価が3.5/10点と極めて低いことを、7月13日付の「USA TODAY」が伝えている。

記事によると、日本時間7月14日2:30AMの時点で、IMDB.comに10,093ユーザのレビューがつき平均評価点は3.9/10点で、そのうち5,319ユーザが1点をつけていた。

性別に見ると、男性ユーザ6104人の平均は3.5点、女性ユーザ1096人の平均は7.5点で倍の差がある。

また、プロの批評家たちの評価サイトである Rotten Tomatoesでは、満足度は75%とIMDB.comよりは高評価だが、男女比別で見るとやはり差があり、計25のネガティブ評価のうち20は男性レビュアーによるものだった。

新『ゴーストバスターズ』は、去年YouTube上で予告編が公開された初日に13,800件の低評価が付く異例の事態が起き、以降もネット上で激しく叩かれてきた。主にオリジナルのファンたち(ほぼ男性が占める)がギャグセンスのなさなどに失望し批判したほか、「フェミナチ(急進的フェミニスト)向けの駄作」といった女性蔑視のヘイト発言も多く見られた。

オーストラリア放送協会(ABC)のニュースによるとサンディエゴ州立大学のTV&映画における女性研究所所長マーサ・ローゼン博士は、今回の騒動は、いかにメインストリームの映画が「男性によって作られた、男性が出演する、男性の観客に向けた」"男の世界"であるかを示していると述べている。そして、「実際には映画館に来る観客の半分は女性が占めていて、女性を主人公にした多くの映画が良い興行成績を収めているにも関わらず、映画業界は女性を軽視している」と語っている。

ローゼン博士の研究所が毎年行っている「セルロイド・シーリング」調査では、2015年に米国で興行収入トップ250に入っていた映画のうち、監督に占める女性の割合は9%、女性脚本家は11%、女性プロデューサーは26%、女性エグゼクティブプロデューサーは20%、女性編集者は22%、女性撮影監督は6%で、これらを総合した女性の割合は19%だった。

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