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cinema

2016-07-13 19:15


マーヴィン・ゲイ初の公式ドキュメンタリー制作中

マーヴィン・ゲイ初の公式ドキュメンタリー制作中

1984年に44歳で亡くなったソウル・シンガー、マーヴィン・ゲイの初の公式ドキュメンタリー映画『Marvin, What's Going On?』の制作が進められていることが明らかになった。7月12日、米Varietyなどが報じた。

制作するのは、ロンドンを拠点にするドキュメンタリー映画のプロダクション、ノア・メディア・グループとグリーンライト。彼が1971年に発表した代表作『ホワッツ・ゴーイン・オン(What's Going On)』制作にまつわる内容になるという。

マーヴィン・ゲイの映像作品は、2008年に米PBS(公共放送サービス)が制作した『Marvin Gaye - What's Going On?』などがあるが、この作品はノナ、マーヴィン3世、フランキーといった彼の子どもたち、そして元妻のジャニス・ゲイといった遺族が初めて公式に制作を承認している。今年日本でも公開された『スティーヴ・マックィーン その男とル・マン』を監督したガブリエル・クラークと、同作のアシスタント・ディレクター、トークィル・ジョーンズのふたりが監督を務める。

アルバム『ホワッツ・ゴーイン・オン』は、1971年にモータウン・レーベルからリリース。ベトナム戦争やマーティン・ルーサー・キングの暗殺など、当時の時代背景や社会問題を色濃く反映した反戦的メッセージを持つ内容で、ソウル・ミュージックの歴史の中でも最も重要な作品として評価が高く、現在まで多くの音楽ファンに愛されている。映画はデトロイト、ロサンゼルス、ワシントンでロケを敢行。モータウンのトップ・アーティストへのインタビューや、遺族たちから提供された映像アーカイブにより構成されるという。公開は2017年予定となっている。

マーヴィン・ゲイの遺族は今回の発表にあたり「私たちの父と名盤『ホワッツ・ゴーイン・オン』についてのドキュメンタリー映画の制作が進められていることについて興奮しています。彼の重要性を完全に記録することに自信を持っており、この映像旅行の一部となれることを楽しみにしています。父は複雑な人物でしたが、ノア・メディア・グループと、彼の真実とポジティブで創造的で野心的な人生を捉え、今まで見たことのない方法で世界に発表できると確信しています」と完成に期待を寄せる共同コメントを寄せている。

【Variety】
Marvin Gaye Documentary Movie ‘Marvin, What’s Going On?' Cued Up
(2016.7.12)
http://variety.com/2016/film/news/marvin-gaye-documentary-movie-marvin-whats-going-on-1201812


▼マーヴィン・ゲイ「ホワッツ・ゴーイン・オン」(2016年に発表されたBJ・ザ・シカゴ・キッドをフィーチャーしたバージョン)

▼マーヴィン・ゲイ「インナー・シティ・ブルース」(『ホワッツ・ゴーイン・オン』収録)

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