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2012-11-08 19:35


米2州住民投票で大麻合法化、日本への影響は

米2州住民投票で大麻合法化、日本への影響は

オバマ大統領が再選となったアメリカ大統領選に合わせ、コロラド、ワシントン、オレゴンの3州で、嗜好品としての大麻合法化の是非を問う住民投票が行われ、コロラドとワシントンの2州で賛成多数で可決された。 嗜好品として大麻が合法化されたのは今回が初めてとなる。

このニュースについてwebDICE編集部では大麻堂オーナーの前田耕一氏に電話でコメントを求めた。

「オランダやスペイン、イタリアの流れに沿ったもので、一定の規制はつくと思いますが、もっとも規制が厳しいところで、自分で植えてもいいし、公的な場所で買うこともできるようになったことになった。これまでも医療などいろいろなところで非犯罪化あるいは合法化しているなかで、合法化しても社会的な害はないんじゃないかという住民の意見があったということだと思う。日本の場合はそういう状況が全くないところで有害と決めつけているが、アメリカでは実際に吸ってる人たちをみて、薬物や、アルコールなど他の嗜好品のように犯罪に繋がることがそれほどないということが、住民の目によって実際に確認された」と前田氏は解説する。

アメリカでの医療目的の大麻使用は、コロラド州とワシントン州を含む米国の17州ではすでに認められ、6日にはマサチューセッツ州の住民投票で可決されている。

「今までは医療大麻ディスペンサリーというところで医者の診断書により買うことができたのですが、ではディスペンサリーはどこから大麻を入手しているのかがはっきりしていませんでした。メキシコ産やコロンビア産を使うなかで犯罪組織が関与しているという疑惑があったり、年齢などにより患者さんが自分で栽培できない立場の人もいて、代理で栽培するといった工夫をしていたが、今回の措置でそれがすべてクリアになる。今後大麻による税収がどれくらいあるかががわかってきて、違反者を捜査官を使って逮捕し、刑務所に入れるといったことの人件費など、出費と収入を足して考えると、コロラドとワシントンのようなことになると思う」。

最後に、日本への影響について前田氏は「今回の結果が直接に与えるかはまだわからないが、コロラドとワシントンが踏み切ったことによって、51州の過半数26州まで合法化が広がることになると、日本に与える影響は大きいだろう。今まで大麻に対して言われていた社会的犯罪や精神的な害などの有害説がほんとうはどうなのか、ということが法的な場所で扱われることになることの意味は大きい」と語った。

[写真:コロラドとワシントンでのマリファナ合法化について報じるロイターHPより]

【ロイター】
米2州が住民投票で大麻合法化、嗜好用として初めて(2012.11.8)
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE8A702720121108

【webDICE】
前田耕一氏インタビュー(2008.10.15)
http://www.webdice.jp/dice/detail/995/

大麻堂ホームページ
http://www.taimado.com/

キーワード:

大麻 / アメリカ / 前田耕一 / 大麻堂


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