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cinema

2012-02-01 15:15


牧野貴監督震災を描く新作ロッテルダム短編最高賞

オランダで2月5日まで開催されている第41回ロッテルダム国際映画祭において、牧野貴監督の『Generator』が短編部門タイガー・アワード(最高賞)を受賞。これまでも『Elements of Nothing』(2007年)が2008年の第37回タイガー・アワードにノミネート、同作品及び『No is E』(2006年)『The Intimate Stars』(2004年)『EVE』(2002年)が正式出品されたものの、受賞は今回が初。日本人としても初めての快挙となった。

『Generator』は愛知芸術文化センターの助成のもと、2011年2月から3月にかけて約2ヵ月間で制作が行われた。「都市そのものがひとつの生命体である」というテーマのもと、東日本大震災の3日前である3月8日に東京の空撮を敢行。しかし震災後の混乱により、当初は発表を断念することも考えたものの、「原子力発電所に反対、賛成という二分された既成の意見ではなく、1人の人間としての意見を、映画で表現する事、映画作家にしか出来ない表現をする事、そしてそれを世界中で上映する事。それ以外に自分はエネルギーを使うべきではない」と、今作を完成させたという。『The World』(2009年)などでもコラボレーションを行っているジム・オルークが音楽を担当している。

・ロッテルダム国際映画祭公式HP:Tiger Awards Competition for Short Films
http://www.filmfestivalrotterdam.com/en/iffr-2012/programme/tiger-awards-competition-for-short-films/

・【シネマトゥデイ】ロッテルダム国際映画祭、短編部門最高賞を日本人監督が初受賞! 震災3日前の東京を空撮(2012.1.31)
http://www.cinematoday.jp/page/N0038966

・牧野貴ブログ:『Generator』について(2011.11.25)
http://makinokino.exblog.jp/16956097/

▼『Generator』予告編


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