アメリカではオバマ次期大統領が誕生し、民主主義がきちんと機能しているのを見せつけられましたが、今日配信された麻生首相のメルマガはあまりにもひどい。
まず、政策に関して、「まず、ご家庭への緊急支援として、２兆円規模の給付金を実施します。４人家族で約６万円。できるだけ早くご家庭に届くようにします」ということですが、国というのは広く浅く税金で徴収し、それを個人や民間ではできないことに使う消防署の運営とか道路の補修とか、あるいは、社会的に弱者に対して助成するとかが国の行う事だと思います。
それが、今回の政策は、集めた税金をまた全国民に配分するというもの。
これって意味があるの？
税金を安くすればいいのでは、それよりも2兆円もの大金をばらまく事しか考えられない政策のなさ。
人の品格は大金を手にしたときその使い方に表れもの。
今回の政策は全く想像力にかけるものです。
そして極めつけは、メルマガの最後に記された「太郎ちゃんねる」。
動画で見る事ができます。
「今週のお題は、総理はご家庭では、どのような父親ですか？」
世界が激動している時にこれはないでしょう、というか、本当にもう終わっている。
アメリカの大統領選の結果の翌日に配信するメルマガなのに全くの緊張感のなさ。
国民をばかにしているのか、自分が馬鹿なのか。
おそらく後者ですので、今度の選挙まで皆さん忘れないようにしましょう。
以下配信されたメルマガ、下に「太郎ちゃんねる」のアドレス
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●麻生太郎の「強く明るく」
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[「生活対策」]
国民のための経済対策、「生活対策」を決定しました。
今回の対策の目的は、世界的な金融危機のなか、皆さんの生活の暮らしの
不安を取り除くこと、生活の安全保障にあります。重要なのはスピードです。
重点を絞り、バラマキにはしない。これまでにない大胆な対策としました。
まず、ご家庭への緊急支援として、２兆円規模の給付金を実施します。４
人家族で約６万円。できるだけ早くご家庭に届くようにします。雇用保険料
も引き下げます。働く人の手取り金額を増やさねばなりません。年長フリー
ター、ロスト・ジェネレーションの方々の正規雇用化も支援します。
これから年末にかけて、中小零細企業の資金繰りを万全のものとすべく、
補正予算で措置した９兆円の融資と保証を、３０兆円まで拡大します。
高速道路料金を大幅に引き下げ、地方の底力を発揮できるようにします。
休日は、どこまで行っても最高千円。平日は昼間も３割引にします。道路特
定財源の一般財源化に際しても、１兆円を地方が自由に使えるようにします。
これらの対策を、すみやかに、できるものから実施していきます。
財源については、赤字公債を出さずに手当します。しかし、日本の財政は、
依然として大幅な赤字であり、今後、社会保障費も増加します。この点につ
いて、皆さん、大きな不安をお持ちのことと思います。
私は、歳入・歳出についての方針、財政の中期プログラムを年内に取りま
とめ、皆さんの前にお示しします。
その基本的な考え方として、景気が回復するまでは、減税を時限的に実施
します。まず、景気を回復させることが最優先。そして、経済状況が好転し
た後に、安心な社会保障のため、消費税を含む税制の抜本的改革を行います。
具体的には、政府・霞が関のムダを無くすことを大前提に、経済状況を見
た上で、３年後に消費税の引き上げをお願いしたいと考えています。
中福祉でありながら、低負担を続けることはできません。増税は、誰だっ
て嫌なこと。しかし、多くの借金をこども達に残していくということもあっ
てはなりません。
それが、政治の責任であると考えています。
世界経済が百年に一度の暴風雨に見舞われているからといって、萎縮して
はなりません。台風が通り過ぎるまでじっとしているだけでもいけません。
世界各国が、この困難な状況に対して協調していこう、自らできる限りの
対策を進めていこうとしています。難しい舵取りですが、日本も、政府の総
力を挙げて取り組んでいきます。
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●「太郎ちゃんねる」
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メルマガ読者の皆様を対象に、麻生総理へのインタビュー動画「太郎ちゃ
んねる」を配信しています。
今週のお題：
「Ｑ：総理はご家庭では、どのような父親ですか？」
□太郎ちゃんねる（動画）
http://www.kantei.go.jp/jp/asovideo/2008/11/1224/normal_play1224.html
