イベント

7月

28

終了Sound Screening

現代美術、即興演奏、実験映画を通じ、鑑賞者の知覚を拡張する。

  • 日程
    2012年07月28日

  • 時間
    19:00

  • 会場
    pool

2012/7/28 (Sat.)
open 18:30
start 19:00
entrance fee 2,000円(1ドリンク付き)

@pool http://mdel.co.jp/pool/
練馬区桜台1-7-7シルバービルB2
西武池袋線各駅停車「桜台駅」北口から徒歩2分

ご予約は、件名を「Sound Screening予約」とし、お名前と人数を、mare_films@yahoo.co.jpまでお送りください。
(詳細→ http://shinkantamaki.blog75.fc2.com/blog-entry-177.html)

[出演]
志水児王
大城真
Pere Portabella
秋山徹次
中村としまる
田巻真寛
modern-garde

普段、私たちの眼で捉える事ができない物理現象や物質要素を、レーザー光によって視覚的にあぶり出す、志水のインスタレーション。共鳴する自作楽器を用いて音波を原始的に操る、大城のライブパフォーマンス。奇跡の日本初公開となるスペインの巨匠Pere Portabellaによる、ガルシア・ロルカにまつわる詩情溢れる短編映画。知覚の曖昧な移ろいに身を任せる田巻の新作フィルムに、現代最高峰の音楽家である秋山と中村がライブでサウンドトラックを演奏します。現象の観測等を通して、鑑賞者の感覚を拡張させるイベントになることでしょう。終演後は、出演者とも親交が深いmodern-gardeによる心地良い選曲で余韻をお楽しみください。ケータリングユニット"chimuta"-からだにしみこむやさしいごはん-が天然酵母パンのサンドをご用意してお待ちしております。

[出演者プロフィール]
志水児王 / Jio Shimizu
1966年東京生まれ、東京藝術大学美術学部大学院修了、現在は埼玉県を拠点に活動する。音響や振動現象などを主な表現素材として、現象とその知覚、運動と要素の発生、芸術と自然科学との関係など実証論的なアプローチをコンテクストとしながら、自然の要素や側面を多角的に捕えなおす方法論を模索している。1994年、角田俊也らとレーベル「WrK」結成。2008年に文化庁在外研修員としてコペンハーゲンに移住。その後2010年末まで同地を拠点に活動。http://www5.famille.ne.jp/~jshimizu/

大城真 / Makoto Oshiro
1978年沖縄県生まれ、東京在住。電子機器やジャンクなど、身近な素材を組み合わせて制作した演奏・作曲のための楽器や道具を使ったライヴ・パフォーマンス、またそれと並行して音や光、物体の動作などを素材としたインスタレーション作品の制作を行なっている。
http://www.makotooshiro.com/

Pere Portabella
1929年生まれ。スペイン・カタロニア出身。1960年代からフランコ独裁政権に反対する民主化運動に携わり、77年には上院議員に選ばれ、現行のスペイン憲法の制定に関わる。政治活動の傍ら、ルイス・ブニュエルやホセ・ルイス・ゲリンのプロデューサーを務め、映画監督としても数多くの作品を発表し、ベネチアやカンヌを始め世界中の国際映画祭で上映されている。近年、MoMAやTATE MODERNで特集上映も行われた。日本での公開が待たれる、知られざるスペインの巨匠。
http://www.pereportabella.com/home

秋山徹次 / Tetuzi Akiyama
ギタリスト。1964年4月13日東京生まれ。ギターという楽器の持つ特質に、自身の欲求をミニマルかつストレートな形で加えていくことによる、原始的で即物的な意味合いを含んだ演奏を得意とする。ミクロからマクロに至る音量を、繊細に、ときには大胆にコントロールし、身体の電子化を試みる。
http://www.japanimprov.com/takiyama/takiyamaj/index.html

中村としまる / Toshimaru Nakamura
ノーインプット・ミキシング・ボード奏者。市販の小型オーディオ・ミキサーに帰還に因る発振を起こらしめるようにしむけて、ノーインプット・ミキシング・ボードと名づける。それを用いて即興演奏をおこなう。
http://www.japanimprov.com/tnakamura/tnakamuraj/index.html

田巻真寛 / Shinkan Tamaki
1982年生まれ。2006年からフィルムを用いて映像制作を始める。フィルムの物質性を引き出しながら、イメージの境界を行き交い、知覚の変化を促すことを主題としている。ロッテルダム国際映画祭を始め、海外での上映が続いている。
http://shinkantamaki.net/

modern-garde
1976年生まれ。収集したレコードとCDの有効活用を考え、17歳からDJを始める。これまでにクラブ、ライブハウス、バー、カフェ、レストラン、アートギャラリー、セレクトショップ、教室、野外などでDJを行う。幅広いジャンルを聴き込み、時間をかけて選曲をしている。"Sound Screening"に向けて、5月中旬から選曲を開始しました。当日はゆったりと寛げる空間を目指します。

[上映作品]
"Mudanza (Removal)"
Directed by Pere Portabella
No dialogue
20min 2008
詩人ガルシア・ロルカの邸宅(ミュージアム)の引っ越しを記録した映画。白壁の美しい部屋から、故人が所有していた美術品や家具などが運び出される。物や空間から立ち上ってくる面影。エリック・サティや同郷のフェデリコ・モンポウのピアノ音楽を想わせる、詩情溢れる作品。これは気配の映画である。ベネチア国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭招待作品。日本初公開。(田巻)

"Sailing across images"
Film by Shinkan Tamaki
Music by Tetuzi Akiyama + Toshimaru Nakamura
Original sound track taken from "Semi-Impressionism"(Spekk KK020)
Thanks to Spekk
14.5min 2012
映像と音の狭間で、知覚は曖昧に移ろう。
船で旅に出た。後方のデッキに出て、穏やかな海を眺め続けている。目の前には、広がり続ける空、傾きかかった水平線、水面に照りつける強烈な太陽光、船が海に描く軌跡。そして、エンジンと波の音、船の底から伝わる振動と心地良い風。今ここにある全ての瞬間を感じ取ろうとしている。私は海を見に来たのだ。そう思いながら、いつの間にか空想に耽っているのかもしれない。時折聞こえる汽笛が、目の前の風景を鮮明にさせる。

Curated by Shinkan Tamaki
Flyer design by Mina Takeda
Thanks to Films 59

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